宮城 誇南、香西 一希

トーナメント表
浦和学院、九州国際大付などが属するブロック
大阪桐蔭、星稜などが属するブロック
ベスト8以上の組み合わせ

 浦和学院については、今大会未だ無失点の左腕エース・宮城 誇南投手(3年)の安定感が抜群。16回を投げて、無失点の快投を演じており、130キロ後半の速球を内外角にしっかりとコントロールできる左腕投手はなかなかいない。2回戦(24日)では7回78球だっただけに、中3日での登板でコンディション的にも十分。打線は金田 優太内野手(3年)、鍋倉 和弘内野手(3年)、高山 維月捕手(3年)のクリーンアップの破壊力も今大会屈指。本塁打を放っているチームで、ロングヒットも期待できる。

 2番・伊丹 一博外野手(3年)も強打の2番打者として機能している。今回、カギになるのは1番打者を誰に置くか。120キロ台の速球で内外角を徹底的に攻める九州国際大付の左腕・香西 一希投手(3年)が相手になるだけに、対応力が高い右打者の対応がカギとなりそうだ。昨秋から進化の兆しが見える伊丹、八谷 晟歩主将(3年)の活躍に期待したい。

 対する九州国際大付は、エースの香西が2試合で安定感抜群の投球を見せている。ベスト8に勝ち上がった投手で最も遅い120キロ前半の速球で勝負するが、球質がよく、コントロールも抜群なため、かなり打ちにくい。球速が速くない左投手が強豪校にどんな投球をすればいいのか、お手本のような投球ができている。少ない失点が計算できそうだが、万が一、打たれた時のために野田 海人捕手(3年)の起用も十分考えられる。野田は140キロ前半の速球、キレのある変化球を投げる速球投手。短いイニングで打ち崩すのは難しい。

 打線は2回戦(広陵戦)で5打数4安打4打点の結果を残した黒田 義信外野手(3年)、野田、2年生4番・佐倉 侠史朗内野手、小田原 義外野手(3年)と能力の高い打者が揃っている。どこからでも点が取れる。

 投手、打撃、守備ともにハイレベルなチームなだけに、3点〜5点勝負の熱戦となりそう。どちらが両エースを打ち崩すことができるか注目だ。