
野田海人(九州国際大付)
3月18日開幕(3月4日抽選)の第94回選抜高校野球大会の出場32校が決まり、センバツの頂点を目指して、全国の球児が聖地での全力プレーに挑む。
今大会の注目選手をポジション別に紹介していきたい。
投手を支える役割でもある捕手は、攻守にわたってチームの重要なポジションになる。昨年秋の地区大会で背番号2をつけた選手のランキングを調べてみた。(21世紀枠はのぞく。規定打席=試合数×3.1、☆は1年生)
<打率上位ランキング>
1位 .500 大山 陽生(広陵)4試合8打数4安打
.500 辻井 心(京都国際)2試合6打数3安打
3位 .471 渡辺 優斗(敦賀気比)4試合17打数8安打
4位 .438 野田 海人(九州国際大付)4試合16打数7安打
5位 .429 佐仲 大輝☆(山梨学院)4試合14打数6安打
<本塁打マーク(すべて1本)>
野田 海人(九州国際大付)
高山 維月(浦和学院)
西脇 昂暉(大垣日大)
西野 啓也(高知)
<打点上位ランキング>
1位 6 西野 啓也(高知)
2位 5 伊藤 和也(明秀日立)
3位 4 佐仲 大輝☆(山梨学院)
勝野 凌空(長崎日大)
西田 心太朗(大島)
吉川 侑杜(國學院久我山)
<OPS上位ランキング>
1位 1.417 高山 維月(浦和学院)
2位 1.233 大山 陽生(広陵)
3位 1.188 野田 海人(九州国際大付)
4位 1.133 西脇 昂暉(大垣日大)
5位 1.069 伊藤 和也(明秀日立)
打撃成績のランキングを見ると、九州国際大付(福岡)の野田が3部門で上位に顔を出している。打点こそ上位ではないが、打率、長打、出塁の上で、チームの勝利に貢献してきた。塁打数でも11をマークしてトップに立っている。
前年のチームから背番号2をつけたレギュラーで経験を重ねてきた。リード面での成長に加え、強肩、強打のレベルもさらにアップ。昨年秋の九州大会優勝、明神宮大会4強の立役者にもなった。
さらに2番手投手としてもマウンドで躍動してきた。福岡県大会決勝、九州大会決勝では先発してきた。最速145キロの直球と切れ味鋭いスライダーを武器に三振も取れる。主将で5番打者でもある野田は、まさにチームの柱となっている。
その他、目につくのは浦和学院(埼玉)の高山。関東大会3試合で10打数3安打だが、安打の内訳は本塁打1、三塁打2とすべて長打だった。打点トップの高知・西野は四国大会決勝の先制3ランなどが効いた。
九州国際大付・野田はセンバツでもマウンドに上がる可能性は十分ある。背番号2のポテンシャルの高さを証明してほしい。