ソフトバンクの高卒4年目リチャードが一軍で奮闘している。9月2日に一軍登録されると、ここまで8試合の出場で打率.222(27打数6安打)、3本塁打、10打点、OPS.868と持ち前のパワーを見せている。

 そんなリチャードは昨シーズン、ウエスタンリーグで本塁打と打点の二冠王に輝いた。過去、二軍でタイトルホルダーとなった選手たちは、後に一軍でも同様の結果を残しているのだろうか。

 ウエスタン・リーグの2010年以降の本塁打王を見ると、一軍でも同様にパワーを発揮したと言えるのは柳田 悠岐(2011年/ソフトバンク)とバティスタ(2017年/広島)のふたりしかいない。

 柳田はルーキーイヤーにウエスタン・リーグで本塁打王に輝き、2年目には一軍で68試合に出場しプロ初本塁打も記録した。完全なレギュラーとなった2014年には打率.317(524打数166安打)、15本塁打と結果を残し、2015年にはトリプルスリーを達成。以降、一軍で本塁打王のタイトルこそないものの、通算211本の本塁打を積み重ねてきた。

 今年はここまで25本塁打でパ・リーグの本塁打王ランキングで2位につける。球団(前身含む)では松中 信彦以来(二軍:1998年、一軍:2004年・2005年)となる二軍と一軍両方での本塁打王獲得となるかもしれない。

 バティスタは2017年から2019年の3シーズンで62本塁打を記録している。が、禁止薬物の使用が発覚して退団となった。

 一軍で長距離砲としてではなく、どちらかというとアベレージヒッターとして結果を残しているのが高橋 周平(2012年/中日)だ。高橋は高卒1年目に一軍でも41試合に出場しながら二軍では本塁打王を獲得していた。

 しかし、広いナゴヤドーム(現バンテリンドーム)を本拠地としているからか、一軍2桁本塁打に到達したのは2018年(11本)の一度だけ。2019年は打率.293(430打数126安打)、昨シーズンは打率.305(394打数120安打)とアベレージ型で一軍に定着した。

 育成契約から這い上がってきたリチャードは、はたしてどのようなタイプに成長していくのだろうか。その打席に注目していきたい。

<ウエスタン・リーグ本塁打王>

2020年(12本)リチャード(ソフトバンク)
2019年(21本)メヒア(広島)
2018年(20本)メヒア(広島)
2017年(21本)バティスタ(広島)、陽川 尚将(阪神)
2016年(14本)カニザレス(ソフトバンク)、陽川 尚将(阪神)
2015年(18本)カニザレス(ソフトバンク)
2014年(14本)猪本 健太郎(ソフトバンク)
2013年(16本)森田 一成(阪神)
2012年(7本)竹原 直隆(オリックス)、高橋周平(中日)
2011年(13本)柳田 悠岐(ソフトバンク)
2010年(14本)江川 智晃(ソフトバンク)

※数字は2021年9月12日終了時点

(記事=勝田 聡)