セ・パ交流戦がほぼ終了し各チームとも65試合ほどを消化した。もう少しでシーズンの折返しとなるこの時期までに、多くの新人選手たちが一軍デビューを飾っている。

 佐藤輝明(阪神)や早川 隆久(楽天)に目が行くが、その他の選手たちはどのような状況なのだろうか。各チームの新人選手たちのここまでを振り返ってみたい。

 セ・パ交流戦で大苦戦している広島だが、多くの新人選手が一軍で結果を残している。

 その筆頭格が1位の栗林 良吏愛知黎明高→名城大→トヨタ自動車)だろう。栗林は開幕から守護神に抜擢されると、新人としては最長となる22試合連続無失点と快進撃。6月13日のオリックス戦で初失点、初黒星を喫したものの11セーブ、防御率0.39は凄まじい。

 2位の森浦 大輔天理高→天理大)、3位の大道 温貴春日部共栄高→八戸学院大)も栗林同様に一軍で躍動している。森浦は19試合の登板で失点を喫したのは3試合だけ。貴重な左の中継ぎとして、ここまでチーム2位タイとなるホールドをマークしている。

 一方の大道は中継ぎとして起用されてきたが、6月11日のオリックス戦で初先発。5回を無安打無失点と結果を出した。交流戦明けも先発起用となりそうだ。

 4位の小林 樹斗智辯和歌山高)と5位の行木 俊横芝敬愛高→四国IL徳島)には一軍での登板機会は訪れていない。二軍では小林が4試合、行木1試合に登板している。なお行木は4月4日に二軍戦初登板。1回を投げ無失点と好投するも、その後は登板がない。

 支配下ドラフトでは唯一の野手となった6位の矢野 雅哉(育英高→亜細亜大)は開幕一軍を掴んだ。ここまでスタメンでの起用はなかったものの13試合に出場している。現在は二軍で一軍昇格の時を待っている。

 栗林、森浦、大道の3人がドラフト時の思惑通り、即戦力として一軍で結果を残しつつある。とくに新人王候補にも挙がっている栗林の投球にはこれからも注目したい。

<2020年ドラフト指名選手>※支配下のみ

1位:栗林 良吏愛知黎明高→名城大→トヨタ自動車)[一軍]23試合 0勝1敗11S 防御率0.39[二軍]出場なし

2位:森浦 大輔天理高→天理大)[一軍]19試合(15.1回) 2勝2敗6H 防御率3.52[二軍]出場なし

3位:大道 温貴春日部共栄高→八戸学院大)[一軍]18試合(24.2回) 2勝0敗3H 防御率2.55[二軍]出場なし

4位:小林 樹斗智辯和歌山高)[一軍]出場なし[二軍]4試合(9回) 0勝1敗 防御率7.00

5位:行木 俊横芝敬愛高→四国IL徳島)[一軍]出場なし[二軍]1試合(1回) 0勝0敗 防御率0.00

6位:矢野 雅哉(育英高→亜細亜大)[一軍]13試合 打率.000(6打数0安打) 0本 2打点[二軍]32試合 打率.202(99打数20安打) 1本 8打点

※数字は2021年6月14日終了時点

(記事:勝田 聡)