大学代表候補に選ばれ、早くも来年もドラフト候補と一部では注目もされている慶應義塾大のサウスポー・増居 翔太彦根東出身)。2日の東京大学戦に先発して、7回1失点と好投。今季3勝目をマークして、勝利数でリーグトップに躍り出た。

 細かい投球内容まで振り返ると、打者26人に対して球数92。被安打4、奪三振8、与四死球1と安定した成績だ。さらに登板3試合の成績まで見ていくと、以下の数字が並ぶ。

<2021年春季リーグ戦結果>
3試合登板 19回 打者77人
被安打14 与四死球5 奪三振22 自責点3
防御率1.42 奪三振率10.42

 2日の東京大学戦のみならず、今季通じて安定した投球。そして高い奪三振能力を発揮している増居。それは防御率、奪三振率の成績が物語っているが、奪三振に関しては「(奪三振には)あまりこだわりはないです」とハッキリ。2年前の神宮大会の時からそこはブレていない増居だが、変ったことをあえて挙げるならば投球フォームだ。

 彦根東時代、そしてこれまでのリーグ戦の映像を振り返ると、ノーワインドアップから始動することが多かった。だが、2日の東京大学戦ではセットポイントから始まることが多く、増居のなかの小さな変化が見えた。

 この変化は自身が大事にしている制球力に繋がるところだが、なかでも大きく関係してくるのが軸足ではないか、と増居のコメントから考えられる。

「序盤は逆球が多くコントロールが悪かったです。なので、ベンチ裏でチューブを使ったトレーニングなどをして、軸足にしっかりと体重を乗せられるようにしました」

 右足をスッと真っすぐにあげてから一度間を作るのが、増居のフォームの特徴。ノーワインドからセットポジションになったことで、より軸足に重心を乗せやすくなっている。だからこそ、ここでキチンと溜められるかどうかが、増居のコントロールのポイントになっていたのだ。

 リーグ戦は折り返しとなり、優勝に向けて厳しい試合が続くことは間違いない。今後の試合で増居がどういった投球を見せてくれるのか。3年生左腕の今後に注目したい。

(記事:編集部)