両リーグとも新人選手たちの活躍が目立つ。投手では早川 隆久(楽天)や鈴木 昭汰(ロッテ)、伊藤 大海(日本ハム)といった大卒のドラ1投手たちがローテーションに入っている。

 野手では佐藤 輝明(阪神)や牧 秀悟(DeNA)らがすでに主軸としてチームに欠かせない存在となった。両リーグの新人王争いも彼らを中心に繰り広げられていくだろう。一方で新人王資格を有している2年目以降の選手たちも結果を残しつつある。

 セ・リーグの投手では阪口 皓亮(DeNA)と金久保 優斗(ヤクルト)のふたりが先発ローテーションの座を手中に収めそうだ。

 北海高出身の4年目・阪口は4月4日の広島戦で5回無失点と好投し、三浦大輔監督に初白星をもたらした右腕。この勝利が自身の初勝利でもあった。以降も先発ローテーショーンに残り、ここまで4試合に登板し1勝1敗、防御率2.79とまずまずの投球を見せている。

 一方の金久保は4月14日のDeNA戦で6回途中3失点と好投し、プロ初勝利をマークした。2017年ドラフト5位で指名され東海大市原望洋高からヤクルトに入団した右腕。その後右ひじの手術を受けるも、昨シーズン初めて一軍で登板し一歩ずつ歩みを進めてきた。

 高橋 昂也(広島)も手術を乗り越えたひとり。2016年ドラフト2位で指名され花咲徳栄高から広島へと入団した左腕は、2年目に一軍デビューを果たしプロ初勝利を挙げた。

 しかし翌2019年にトミージョン手術を受けたことで、2019年以降は一軍登板がなかった。そんななか、4月18日の中日戦で3年ぶりの一軍マウンドに登ると、白星こそつかなかったが5回無失点と好投。翌週の巨人戦では6回途中3失点(自責2)の内容で白星を掴み取った。その後も登録を抹消されておらず、先発ローテーションに定着しそうだ。

 奥川 恭伸(ヤクルト)も3試合に登板してプロ初勝利をマークした。防御率7.20という数字が示すとおり打ち込まれているが、15回を投げ与四球はわずか1個。制球力は優れており、今後に期待がかかる。

 中継ぎ陣では3年目の左腕・坂本 光士郎(ヤクルトが一軍に定着した。坂本は昨シーズン1試合の登板にとどまったが、今シーズンはここまで11試合に登板。3ホールドを挙げ貴重な中継ぎ左腕として一軍に欠かせない存在となった。

 現時点では成績面でもインパクトでも佐藤や牧には及ばない。しかし2年目以降の選手たちが急成長を遂げることはよくあること。新人王争いに絡んでくるような活躍に期待したい。

<セ・リーグ新人王資格を有する2年目以降の主な投手>

阪口 皓亮北海高→2017年DeNA3位)
4試合(19.1回) 1勝1敗 防御率2.79

金久保 優斗(東海大市原望洋高→2017年ヤクルト5位)
3試合(15.1回) 1勝0敗 防御率2.93

高橋 昂也花咲徳栄高→2016年広島2位)
2試合(10.1回) 1勝0敗 防御率1.74

奥川 恭伸星稜高→2019年ヤクルト1位)
3試合(15回) 1勝1敗 防御率7.20

坂本 光士郎如水館高→日本文理大→新日鉄住金広畑→2018年ヤクルト5位)
11試合(9.2回) 1勝1敗3ホールド 防御率2.79

※数字は2021年4月28日終了時点

(記事:勝田 聡)