選抜もベスト8のチームが出揃い、29日には準々決勝の4試合が行われることとなる。大会も終盤に入り、一戦一戦が白熱の試合となることが予想されるが、今回はここまでの試合で登板してきたドラフト注目投手たちが投げていたストレートに絞って、最速や平均球速をドットコム独自でまとめみた。果たして注目投手たちは、どれほどのボールを投げ込んでいるのか。

 まず見ていきたいのが、今大会最速となる149キロを計測している中京大中京畔柳 亨丞。ストレートの平均球速でも2戦合わせても140.4キロと、コンスタントに結果を残している。特に初戦・専大松戸戦では、平均で141.6キロの驚異の数字を叩き出しており、前評判通りの投球を見せてくれている。

 その畔柳に次いで最速148キロを計測した大型右腕・達 孝太は徐々に調子を上げてきた。初戦・宮崎商戦では自己採点30点と辛口評価だったが、2回戦・健大高崎戦ではテイクバックを修正したことで見違えるように調子を取り戻し、自己最速を更新する148キロをマーク。2戦連続先発完投と球数が気になるところだが、準々決勝・仙台育英戦での投球に期待がかかる。

 そして数字だけで言えば、畔柳や達と同等の実力を発揮しているのが仙台育英エース・伊藤 樹と二刀流・吉野 蓮だ。伊藤は初戦・明徳義塾戦の4回途中からのリリーフ登板だけで、先ほどの2人に比べると投球イニングは少ない。

 ただ最速146キロを計測するなど、安定してスピードボールを投げ込んでおり、須江監督が伸び盛りと言っていたのもうなずけるピッチングだった。準々決勝は達のいる天理。須江監督がどういったゲームプランを想定しているかわからないが、達と伊藤による投げ合いが実現すれば、投手戦となるだろう。

 また中学時代に投手として全国を経験した吉野は、2回戦・神戸国際大附戦で2回だけの登板だったが、実力の片りんを見せる投球だった。4番としての活躍がメインになるかと思うが、2回戦後には「今後の試合で必要になってくる」と須江監督が話していたこともあり、どういった起用になるのか。

 大会注目投手として甲子園に挑んだ小園 健太は最速147キロ。2戦合計のストレート平均球速は138.6キロだった。2回戦・明豊戦で勝ち越し打を許してしまったが、初戦の県立岐阜商戦で今大会最初の完封勝利を飾るなど、ピッチング内容は決して悪いものではなかった。夏の甲子園にはスケールアップした姿で戻ってくることを期待したい。

 スケールアップしたという観点で見れば、東海大相模石田 隼都が一冬かけて急成長。自己最速を塗り替える146キロを計測するなど、スピードはもちろんボールの質も高まっており、選抜を通じて知名度が広がっている。準々決勝では早川 隆久木更津総合出身)を彷彿とさせる毛利 海大擁する福岡大大濠と激突。サウスポー同士の投げ合いが実現するか楽しみだ。

 他にも初戦で消えた北海木村 大成や、大阪桐蔭松浦 慶斗関戸 康介の2枚看板も最速は140キロを超えており、選抜の舞台で爪痕を残した。早期敗退となったが、さらに飛躍した姿を見られることを楽しみにしたい。