
内藤鵬(日本航空石川)
ドラフト会議が目前に迫っている。すでにプロ志望届の提出は締め切らており、今年は高校生154名、大学生187名が運命の時を待っている。
そのなかで注目を集めているひとりが日本航空石川高の三塁手・内藤 鵬だ。春夏の甲子園出場経験こそないものの180センチ、100キロの恵まれた身体から高校通算50本塁打以上を記録。右の大砲候補として上位指名の可能性が高そうだ。
内藤の所属する日本航空石川高OBのNPBプレーヤーは首位打者を2度獲得している角中 勝也(ロッテ)が出世頭となっている。そんな角中も同校を卒業後、独立リーグを経てロッテに入団しているが、指名順位は2006年大学生社会人ドラフト7巡目。アマチュア時代の決して評価は高くなかった。
その他では荒張 裕司と嘉手苅 浩太のふたりがNPBからドラフト指名を受けているが、荒張は2009年日本ハム6位で嘉手苅も2020年ヤクルト6位。内藤が1位指名はもちろん5位以上で指名を受ければ同校のOB史上最高の指名順位となる。
石川県の高校まで範囲を広げてみると、1位指名選手は松井 秀喜(星稜高→1992年巨人1位)や奥川 恭伸(星稜高→2019年ヤクルト1位)ら9名の名前が挙がってくる。
そのなかで野手として指名を受けたのは松井と鈴木 将光(遊学館高→2005年(高)広島1巡)の2人だけ。内藤には鈴木以来17年ぶりとなる石川県の高校出身者のドラフト1位野手への期待もかかってくる。
<石川県の高校OBでドラフト1位指名を受けた選手>
松井 秀喜(星稜高→1992年巨人1位)
谷口 邦幸(町野高→1997年横浜1位)
山本 省吾(星稜高→慶応大→2000年近鉄1位)
田中 良平(加賀高→2000年ロッテ1位)
森 大輔(七尾工→三菱ふそう川崎→2003年横浜自由枠)
鈴木 将光(遊学館高→2005年(高)広島1巡)
北 篤(小松工→2006年(高)横浜1巡)
小嶋 達也(遊学館高→大阪ガス→2006年(大社)阪神希望枠)
奥川 恭伸(星稜高→2019年ヤクルト1位)
(記事=勝田 聡)