プロ野球の世界において2軍は若手を育成するだけでなく、ベテランや不振に陥った選手の調整であったり、故障明けの選手の実戦復帰の場など、様々な立場の選手の集合体だ。はたして各球団はどのような状況の選手に打席数を多く振り分けているのだろうか。2軍で多く打席を与えられている選手を球団ごとに確認してみたい。

 西武では渡部 健人内野手(日本ウェルネス東京高出身)が216打席でもっとも打席を与えられている。2020年ドラフト1位入団で2年目の渡部は、昨シーズン1軍でも本塁打を放ったが17打席で安打はその1本だけ。今シーズンは開幕から2軍で経験を積んでいる。しかし、ここまでリーグ3位タイとなる8本塁打を放っている一方で、打率.187(187打数35安打)と確実性はまだまだ低い。1軍昇格を勝ち取るためにも、長打の魅力を保ったまま確実性を上げることが求められる。

 高卒2年目の山村 崇嘉内野手(東海大相模出身)が158打席で渡部に次ぐ2位タイで打席に立っている。昨シーズンの打率.217(281打数61安打)から今シーズンは打率.271(144打数39安打)と確実性は増した。OPSも.592から.624と微増している。二塁、三塁、遊撃と内野の複数ポジションを守ることのできるユーティリティー性もある。1軍デビューを果たすためにも、さらなるアピールがほしいところ。

 同じく158打席の高木 渉外野手(真颯館出身)は開幕1軍をつかんだものの出番なく、開幕直後に登録を抹消された。5月に入ってから1軍昇格を勝ち取るとスタメン6試合を含む7試合に出場する。しかし打率.150(20打数3安打)と結果を残すことができなかった。一方の2軍では打率.309(136打数42安打)、8本塁打、OPS.958と成績は抜けている。この調子が維持できれば再び1軍昇格のチャンスはありそうだ。

 渡部、山村、高木に続くのが、134打席の中熊 大智捕手(九州学院出身)と、133打席の長谷川 信哉内野手(敦賀気比出身)の育成2人。中熊は打率.303(119打数36安打)、長谷川も打率.319(116打数37安打)と打率3割をキープしている。現在、西武は支配下登録選手が64名と70名の枠まで6名の空きがある。7月31日の登録期限まで打撃面でアピールを続けることで、支配下登録を勝ち取ることに期待がかかる。

<打席数上位5人>

216打席:渡部 健人(内野手)
158打席:山村 崇嘉(内野手)
158打席:高木 渉(外野手)
134打席:中熊 大智(捕手)
133打席:長谷川 信哉(内野手)

2022年7月1日終了時点

(記事:勝田 聡)