プロ野球の世界において2軍は若手を育成するだけでなく、ベテランや不振に陥った選手の調整であったり、故障明けの選手の実戦復帰の場など、様々な立場の選手の集合体だ。はたして各球団はどのような状況の選手に打席数を多く振り分けているのだろうか。2軍で多く打席を与えられている選手を球団ごとに確認してみたい。

 楽天は高卒3年目の黒川 史陽内野手(智辯和歌山出身)が209打席で、もっとも打席に立っている。4月下旬からは約1ヶ月間に渡って1軍にも合流していた。そこでは17試合に出場し、打率.222(63打数14安打)と目立った成績を残すことはできていない。

 一方の2軍では打率.268(183打数49安打)、OPS.711とまずまずの数字を残している。しかし昨シーズンは2軍で打率.319(204打数65安打)、OPS.806だったことを考えると物足りなさは否めない。2軍で突き抜けた数字を残し、再度の1軍昇格を目指す。

 黒川に続いたのが昨シーズンまではソフトバンクに在籍していた育成契約の釜元 豪外野手(西陵高出身)の170打席だった。今シーズンが11年目ということもあり2軍で打率.288(132打数38安打)、OPS.855と結果を残している。外野という激戦区ではあるがこの結果を残し続け、まずは支配下登録を勝ち取りたいところ。

 昨シーズン加入した横尾 俊建内野手(日大三出身)の166打席がそれに続く。一発長打が魅力の横尾だが、昨シーズンは1軍で30試合に出場してホームランは0。今シーズンも1軍での出場機会はなく、2軍で調整中となっている。そのなかで打率.281(139打数39安打)、2本塁打、OPS.745の成績を残している。長打が売りの選手としてこの数字は少し寂しいものがある。長打力をまずはアピールしていきたいところ。

 黒川、釜元、横尾に続いたのが小郷 裕哉外野手(関西出身)の160打席、育成契約のマーキ(山﨑 真彰)内野手(東京学館浦安出身)の141打席のふたり。小郷は昨シーズン1軍で38試合に出場したものの今シーズンはまだ1試合だけ。開幕1軍入りを果たしたが開幕直後の3月28日に登録を抹消されると以降は一度も1軍に呼ばれていない。2軍では打率.263(133打数35安打)、OPS.724、6盗塁の成績を残している。

 一方、育成契約のマーキは打率.260(123打数32安打)。昨シーズンは途中で離脱しながらも打率.338(195打数66安打)と3割を記録していたことを考えると低迷しているともいえる。支配下登録を勝ち取るべくまずは打率3割を目指していきたいところ。

 <打席数上位5人>

209打席:黒川 史陽(内野手)
170打席:釜元 豪(外野手)
166打席:横尾 俊建(内野手)
160打席:小郷 裕哉(外野手)
141打席:マーキ(内野手)

2022年6月30日終了時点

(記事:勝田 聡)