プロ野球の世界において2軍は若手を育成するだけでなく、ベテランや不振に陥った選手の調整であったり、故障明けの選手の実戦復帰の場など、様々な立場の選手の集合体だ。はたして各球団はどのような状況の選手に打席数を多く振り分けているのだろうか。2軍で多く打席を与えられている選手を球団ごとに確認してみたい。

 広島の2軍でもっとも打席を与えられているのは羽月 隆太郎内野手(神村学園出身)で240打席。昨シーズンは1軍で39試合に出場しプロ初本塁打を放つなど打率.255(102打数26安打)、1本塁打、OPS.669とまずまずの成績を残した。

 しかし今シーズンは、ほぼ2軍での成果を送っている。その2軍では打率.254(197打数50安打)、出塁率.374とまずまずの成績を残し、6月21日に今季2度目の昇格を果たした。1軍で爪痕を残し定着できるか注目だ。

 昨シーズン102試合に出場し、三塁のレギュラーを手中に収めつつあった林 晃汰内野手(智辯和歌山出身)が210打席でチーム2位となっている。今シーズンはオープン戦で調子が上がらず開幕から2軍スタート。ここまでは1度も1軍昇格を果たすことができていない。2軍でも打率.196(189打数37安打)、1本塁打、OPS.507と結果が出ておらず少し心配だ。まずは2軍で結果を残し、再び1軍の舞台に戻りたいところ。

 羽月と林に続いているのが、高卒3年目の韮沢 雄也内野手(花咲徳栄出身)で194打席。今シーズン初めて1軍で出場機会を得た韮澤は、2軍で打率.223(179打数40安打)、1本塁打、OPS.531の成績。昨シーズンは打率.255(255打数65安打)、4本塁打、OPS.654だったことを考えると伸び悩んでいる。

 育成契約の木下 元秀外野手(敦賀気比出身)の152打席と、矢野 雅哉内野手(育英出身)の137打席が3人につづく。木下は打率.252(135打数34安打)、2本塁打、OPS.685、矢野は打率.252(110打数28安打)、0本塁打、OPS.688となっており本塁打は少ないものの、OPSは3人よりもよい数字を残している。

 広島の1軍は開幕からの勢いがなくなり首位争いから脱落した。カンフル剤となるような選手が2軍から現れることに期待がかかる。

<打席数上位5人>

240打席:羽月 隆太郎(内野手)
210打席:林 晃汰郎(内野手)
194打席:韮澤 雄也郎(内野手)
152打席:木下 元秀郎(外野手)
137打席:矢野 雅哉郎(内野手)

2022年6月22日終了時点

(記事=勝田 聡)