プロ野球の世界において2軍は若手を育成するだけでなく、ベテランや不振に陥った選手の調整であったり、故障明けの選手の実戦復帰の場として様々な立場の選手の集合体だ。はたして各球団はどのような状況の選手に打席数を多く振り分けているのだろうか。2軍で多く打席を与えられている選手を球団ごとに確認してみたい。

 巨人でもっとも打席を与えられているのが菊田 拡和内野手だ。菊田は常総学院出身の高卒3年目の内野手でこれまでに1軍での出場経験はない。昨シーズンは2軍で59試合(171打席)に出場し打率.271(166打数45安打)、3本塁打の成績を残していた。今シーズンはすでに61試合(244打席)に出場。打率.256(227打数58安打)、3本塁打と安打数はすでに昨シーズンを超え、本塁打数も並んでいる。「キャリアハイ」の成績となるのも時間の問題だろう。

 打席数が2番目に多い(197打席)のが秋広 優人内野手(二松学舎大附出身)だった。身長2メートルの長身で話題を集めた秋広は今シーズンも2軍で汗を流している。

 ここまで打率.256(176打数45安打)、2本塁打と高卒2年目にしてはまずまずの数字。昨シーズンと比べるとK%が22.2%から16.8%へ減少しており、コンタクトの確率が上がった。一方、昨シーズン302打席で8本だった本塁打が197打席で2本に減少。長打率も.367から.341へとやや下がっている。今後はどのような方向に進んでいくのか打席結果に注目が集まる。

 菊田と秋広に続くのが170打席の石川 慎吾外野手(東大阪大柏原出身)、161打席の岡田 悠希外野手(龍谷大平安出身)、149打席の香月 一也内野手(大阪桐蔭出身)の3人。いずれも1軍に呼ばれており常に2軍にいるわけではないが、打席数は多く与えられている。

 大卒ルーキーの岡田は1軍で12試合(4打席)に出場するも初安打は生まれておらず、2軍でも打率.211(133打数28安打)、2本塁打と打撃面ではやや苦戦している。

 昨シーズン1軍でキャリアハイの3本塁打を放った香月は1軍で15試合に出場するも、打率.200(35打数7安打)で本塁打は生まれていない。2軍でも打率.230(126打数29安打)、2本塁打と苦しんでいる。1軍に再び上がるためにも、長打力を上げていきたいところ。

 巨人の2軍では菊田、秋広に優先的に打席が与えられている。両選手とも高卒3年目以内でまだ若い。2軍で実戦経験を積み1軍の舞台に上がってくることに期待がかかる。

<打席数上位5人>

244打席:菊田 拡和(内野手)
197打席:秋広 優人(内野手)
170打席:石川 慎吾(外野手)
161打席:岡田 悠希(外野手)
149打席:香月 一也(内野手)

2022年6月20日終了時点

(記事=勝田 聡)