2021年のドラフト会議で日本ハムは達 孝太投手(天理出身)を1位で指名した。身長190センチを超える大型の投手で、背番号は有原 航平投手(現レンジャース)が背負っていた「16」を与えられた。

 日本ハムがドラフト1位指名した高卒の投手は、現エンゼルスの大谷 翔平投手(花巻東出身・2011年1位)や、現パドレスのダルビッシュ 有投手(東北出身・2004年1位)がMLBの舞台へ羽ばたいたが、その他にはどのような選手がいたのだろうか。1989(平成元)年以降の選手を振り返ってみたい。

 ダルビッシュと大谷は、ともにMVPにも輝いており、日米どちらでも結果を残した。今さら語るまでもないだろう。この2人以外でも、パ・リーグのMVPを受賞した選手がもうひとりいる。それが吉川 光夫投手(広陵出身・2006年高1巡)だ。

 吉川は2006年高校生ドラフト1巡目で指名を受け日本ハムへと入団。1年目から19試合に登板し4勝をマークした。その後は思うように勝ち星がつかなかったものの2012年に覚醒。14勝5敗、防御率1.71の好成績で最優秀防御率のタイトルを獲得し優勝に貢献。ベストナインとMVPも受賞している。その後、巨人、再び日本ハム、そして西武と渡り歩き通算219試合の登板で55勝をマークした。

 その他に新人王受賞者もいる。1999年ドラフト1位で指名を受けた正田 樹投手(桐生第一出身・1999年1位)は、3年目に先発ローテーションに入り9勝11敗、防御率3.45の成績を残し新人王を受賞した。ドラフト制度以降、日本ハム(前身球団含む)の高卒投手による新人王は正田が初めてだった。

 プロ入り後に登録名を金村暁へと変更した金村 秀雄投手(仙台育英出身・1994年1位)もエース格としてチームを支えた。2002年からは4年連続2ケタ勝利を達成するなど、阪神へと移籍する直前の2007年までに通算88勝を挙げている。通算88勝は球団歴代8位の記録でもある。

 現在チームに在籍している選手は堀 瑞輝投手(広島新庄出身・2016年1位)と吉田 輝星投手(金足農出身・2018年1位)。堀は5年目の昨シーズンに最優秀中継ぎのタイトルを獲得。左の中継ぎとして居場所を掴んだ。

 達もダルビッシュや大谷といったレジェンドに続く成績を残すことができるだろうか。その投球に注目が集まる。

<日本ハム高卒ドラフト1位の投手の通算成績>
※1989(平成元)年以降

上田 佳範(松商学園出身・1991年1位)※すでに現役を引退
※投手登板なく野手に転向

金村 秀雄(仙台育英出身・1994年1位)※すでに現役を引退
271試合(1429.1回) 89勝81敗2S 防御率3.89

矢野 諭(帝京第五出身・1996年1位)※すでに現役を引退
39試合(64.1回) 2勝3敗2H 防御率5.46

正田 樹(桐生第一出身・1999年1位)※現在は愛媛マンダリンパイレーツ
123試合(486.1回) 25勝38敗4H 防御率4.70

ダルビッシュ 有東北出身・2004年1位)※現在はパドレス
[NPB]167試合(1268.1回) 93勝38敗1H 防御率1.99
[MLB]212試合(1293.1回) 79勝67敗 防御率3.56

吉川 光夫広陵出身・2006年高1巡)※このオフ自由契約
219試合(1049.2回) 55勝70敗3S3H 防御率3.96

中村 勝春日部共栄出身・2009年1位)※現在はメキシカンリーグ
60試合(289.1回) 15勝17敗 防御率4.07

大谷 翔平花巻東出身・2011年1位)※現在はエンゼルス
[NPB]85試合(543回) 42勝15敗1H 防御率2.52
[MLB]35試合(183.2回) 13勝5敗 防御率3.53

堀 瑞輝広島新庄出身・2016年1位)
172試合(195.2回) 11勝11敗3H59H 防御率4.28

吉田 輝星金足農出身・2018年1位)
10試合(33.1回) 1勝6敗 防御率9.72

達 孝太天理出身・2021年1位)

(記事:勝田 聡)