目次

[1]あとは体が出来上がるだけ。覚醒が待たれる大器
[2]プロ入りした先輩・川原陸投手のような勝てる投手に

 達 孝太天理)、羽田 慎之介八王子)、柳川 大晟九州国際大付)と190センチを超える大型高校生投手がズラリと並ぶ今年のドラフト候補。その中で、最も高い身長を誇るのが長崎・創成館鴨打 瑛二だ。

 身長は大谷 翔平よりも2センチ高い195センチ。最速は140キロに満たない程とまだまだ発展途上ではあるが、超ロマン枠としての指名に期待がかかる。


あとは体が出来上がるだけ。覚醒が待たれる大器


 高校野球では、ブレイクスルーの気配が漂いつつも、最後まで、できないままの引退となった。

 佐賀県・黄城ボーイズ時代から長身左腕として注目され、創成館に入学後も6月のNHK大会から早くもベンチ入り。力感はなくとも、癖の無いしなやかな投球フォームから130キロ超の直球を投げ込み、その素質の高さから夏の選手権長崎大会でも1年生ながら登板を果たした。

 下級生時から多くの場数を踏んだことで、実戦力、さらにはカーブやチェンジアップといった緩い変化球の精度も上がり、「あとは体が出来上がるだけ」の状態になったが、覚醒の姿を高校野球では見せることが出来なかった。

 2月の取材でも、鴨打は真っすぐの威力向上へ強い思いを口にしていた。
 「この冬は、球速アップを一番の目標にしています。下半身が弱いので、まだ体全体を上手く使うことが出来ていません。強化することで上手く使うことができれば、より強いボールを投げることができて、長いイニングも投げることができると思います。夏には、145キロを投げることができるようにしたいです」

 現在の球速は138キロ。ドラフト候補としては物足りない数字にも思えるが、課題は体作りと明確な分、次のステージでの爆発的な成長も期待され、将来性を買った指名も十分に考えられる。

 2年半指導した創成館の稙田龍生監督も、実戦面の成長を認めつつ、更なる成長に大きな期待を寄せる。

 「鴨打のようなスケールの大きな選手は、どうしても育てないといけない使命感がありました。チームの顔となるべく、早くから登板の機会を与えていましたが、その分大きく成長してくれたと思っています。
 体が大きいので、なかなか一気に成長はしませんが、大会での敗戦や練習試合の中で色んなものを掴んだと思います」