高知中時代から常にこの世代の中心にいた最速154キロ右腕・森木 大智(184センチ90キロ・右投右打)。ついに甲子園とは無縁だった高校野球を終え、運命のドラフト会議を迎える彼に今、去来するものとは何か?

「今だから言える」秘話を含めた高校野球からの学びと、プロの世界へ挑む意気込みを語ってもらった。

(聴き手:寺下 友徳 取材日:9月7日)


隠し持っていた「カットボール」



森木大智(高知)

――夏が終わって1カ月あまりが経ちました。まずは現在、思っていることについて教えてください

森木 大智投手(以下、森木) 夏を振り返って一番思ったことは「チームの意識の高さやまとまりがあるチームが勝つ」ということ。甲子園を見ていても「チームでやるべきことがしっかりしているチームが勝っているんだな」と思いました。

 個人としては今まで高校野球に取り組んできて、いいことばかりではなかったですが、それでもあきらめず、自分のなりたい姿を目指してやってきたことは、これからも継続していきたいと思っています。

――前回のインタビューは春の高知県大会前でした。春は四国大会優勝という結果を残せましたが、まずはこの時期に取り組んできたこと、課題と収穫どのようなものでしたか?

森木 フォームに関して言えば、軸足の部分と股関節に重心を乗せてから投げることに取り組んできて、そこに体重移動がうまくはまってMAX(154キロ)も出ましたし、それなりのいいボールが行っていたと思います。

 そこをベースに課題として取り組んだのは制球。ここも夏に向かって状態がよくなってきていました。

――ストレートに限らず「球質」に最終学年ではこだわりを見せていましたが、その課題は消化できたイメージですか?

森木 自分の理想とする形に近づけたとは思います。打者の手元で伸びる、打者のスイングを押し込むボールを目指してやってきましたが、ストレートについてはある程度できたと思っています。

――変化球についてはどうですか?春先は「カーブをしっかり投げられるようにしたい」と語っていましたが

森木 カーブについては夏の高知大会でカウントを取るボールになりましたし、それなりによかったと思います。他のスライダーやチェンジアップ、カットボールについても自信を持って投げられました。

――今、話に出てきた「カットボール」ですが、持ち球としては言ってなかったですよね?

森木 はい。夏まで隠しておこうと思っていました。ずっと左打者のインコースに対するカットボールは練習していて、明徳義塾との高知大会決勝戦でも使っていました。

――カットボールの修得は、やはり明徳義塾や全国で戦うことを見据えてだったのですか?

森木 もちろん空振りを取れるストレートや変化球を目指してはいますが、上のレベルに行けばなかなか空振りは取れません。そこで打たせて取れるボールを考えた結果、カットボールに行き着きました。

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