目次

[1]U15セレクションの経験を活かして
[2]144キロ左腕の各球種のポイント解説!


 名将・鍛治舎巧監督が母校の県立岐阜商に2018年より復帰すると、確実に力をつけていき、昨秋は2年連続で秋季東海大会の準優勝を飾る。今春の選抜の出場を決めており、2021年も見逃せないチームとなっている。

 そんな県立岐阜商のエースとして牽引するのがサウスポー・野崎 慎裕だ。身長172センチ体重72キロと少し小柄ではあるが、最速144キロを計測する真っすぐを軸に相手打者を圧倒する。1年生の春から公式戦デビューを果たしている逸材である野崎は、どんな野球人生を歩んできたのか。

U15セレクションの経験を活かして


 4兄弟の3男として育てられた野崎は、兄の影響で幼稚園から野球を始めていたとのこと。主に投手もしくは一塁手を守り、小学生までは軟式をやっていたが、中学校へ進学すると硬式の西濃ボーイズでプレーすることを決める。

 「兄は中学校の部活動でしたが、自分は上のレベルで野球をやりたいと6年生の時から思っていて。その時に、当時のコーチが西濃ボーイズとつながりがあったので、チームを紹介してもらって入ることを決めました」

 1年生の段階から110キロくらいの球速を出していた野崎だが、練習を重ねていき2年生の時は125キロまで球速アップ。硬式を使うことに難しさはなく、順調にステップアップをしていった。そんな野崎が2年生の時に1つの転機が訪れた。

 「2年生の秋に出場した中日本ブロック選抜大会で活躍したのがきっかけで、U15の選抜セレクションに呼んでもらって参加しました。結果は駄目でしたが、参加していた選手とのレベルの差を感じたので、練習へのモチベーションは高まりました」

 上には上がいることを肌で感じた野崎。さらなる高みを目指すべく、これまではあまり取り組まなかった下半身強化にも積極的に打ち込むようになった。
 「坂道を使って100メートル10本、50メートル10本というように走り込みで下半身の強化をしました。おかげで3年生の春には127キロだった球速は夏には134キロまでアップしました」

 個人としてのスキルを伸ばした野崎だったが、チームはなかなか大きな大会で勝つことが出来ず、野崎は西濃ボーイズでの3年間を終えることとなる。そして高校では「練習の雰囲気の良さ。あとは監督の話を聞いて『甲子園で優勝を目指せる』と思った」ということで、県立岐阜商へ進むことを決心する。