目次

[1]自ら厳しい環境を選ぶも苦戦を強いられる
[2]出塁率を武器にして春からベンチを掴む

 毎年野手であれば強打の選手、投手であれば剛腕を育てあげる兵庫の名門・神戸国際大附。秋は県大会を制して近畿大会に出場。近畿大会では初戦で近江との接戦を制してベスト8まで勝ち上がった。

 その神戸国際大付を投打で支えるドラフト注目選手が阪上 翔也(さかうえ)。投げては最速145キロをマークし、打っては高校通算17本塁打を放つスラッガーとして近畿だけではなく世代のトップ選手として今後の活躍が期待される。そんな阪上のここまでの歩みを追っていきたい。

自ら厳しい環境を選ぶも苦戦を強いられる


 兵庫県出身の阪上は小学生のころから野球に打ち込み、ピッチャーもその頃からやっていたが、中学からは和歌山県の打田タイガースへ入団。打田タイガースは阪上の祖父が監督として指揮を執るチームであり、そこで中学3年間は腕を磨く日々を過ごすこととなる。

 その後、地元の兵庫に戻り、強豪校の神戸国際大附へ進学することとなるが、和歌山県内に進学するか悩んだという。

 「小学校の時は兵庫、中学は和歌山県だったので、高校はどちらにするか悩みました。ただ、和歌山県だと甲子園に出場できる可能性が高いチームはある程度絞られます。ただ兵庫だとそういったチームが多いので、難しいからこそ楽しいと思いましたし、戦っていく中で自信を深めることもできると思いましたので、地元・兵庫の強豪である神戸国際大付に進学することを決めました」

 地元・兵庫に戻ることにした阪上は実家から通うのではなく、寮へ入ることを決意。「寮の方が野球に集中できますし、身体づくりもキチンとできると思い、決めました」ということだったが、入学当初から思うように身体を大きくすることはできない。

 178センチ、体重80キロの恵まれた体格で入学したが、厳しい練習で逆に痩せていく日々が続いたとのこと。それはプレーにも影響し、打球は次第に飛距離が短くなっていき、長打を打つのが難しくなった。