目次

[1]超一流選手の交流は必要不可欠
[2]自分の課題に対して逃げずに取り組めば道は開ける


 2020年のパ・リーグ全公式戦が終了。最多勝、最多奪三振、最優秀防御率の投手3冠を獲得したのがソフトバンク・千賀 滉大蒲郡出身)だ。育成選手出身ながら、通算66勝、1006奪三振と、ソフトバンクでは押しも押されもせぬエースへのし上がり、今や多くの高校生投手が憧れる存在となった。そんな千賀はなぜ先発投手として活躍し続けるのか。

 今回は、後編をお届けする。

前編はこちらから!
「自分の感覚を信じる」 パ・リーグ投手三冠の福岡ソフトバンク・千賀滉大(蒲郡出身)の調整法 【前編】

超一流選手の交流は必要不可欠


 今季、怪我で出遅れながらも、復帰後はパ・リーグ最多タイとなるQS率77.78と安定して試合を作り、規定投球回に到達。最多勝となる12勝、最多奪三振、最優秀防御率を達成した千賀。実際の試合でも先発ながら、常時150キロ~150キロ後半をコントロールよく投げ分ける投球はまさに規格外だったが、それでも無理に投げている感覚はなく、千賀がキャッチボールから大事にしている「5割の力加減で7割ぐらいのボールを投げ込む」感覚を実践し続けた結果が現在のパフォーマンスにつながっている。

 さらに「体調面には気を使っています。これは僕だけではなく、プロ野球選手は意識していない選手は誰もいないというぐらいみんな大事にしています」と語るように、コンディション作りは欠かせない。

 千賀にとって、コンディショニングに対する意識の変化は、先発として活躍し始めた2016年から。近年ではオフ期間でダルビッシュ 有(東北出身)との交流も大きかった。
 「やはり超一流選手とのダルビッシュさんとの交流は本当に大きくて、新たな発見ばかりでした。超一流、一流になるにはそういった選手との交流は絶対に必要です」

 ダルビッシュとの対話で初めたのが野球ノート。1週間の中で、トレーニング内容、良かったこと、悪かったことなど、自分が書きたいことを書く。
 「参考になった部分も多いですし、自分の引き出しを具現化できました」
 自分の頭の中を整理する上で、大きな助けとなった。

 活躍するにはどういうことをすればいいか。うまく行かなかった時ほど悩みも大きい。今年はシーズン開幕も遅れ、調整が難しいシーズンの中、悩みもあった。「その中で何をすればいいか、絞りに絞って整理できました」と語るように、9月は2勝3敗ながら防御率2.31、10月は3勝1敗、防御率0.00と圧巻の好成績を残した。