第1191回 茨城北部から出てきた本格派右腕・黒田晃大(佐和)。投打で牽引し、狙うは夏ベスト8以上2020年06月26日

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【目次】
[1]フォーム改造と体作りで140キロ超え
[2]意識するのは常総学院の一條力真

 茨城県は常総学院霞ヶ浦といった名門私学や、藤代といった伝統校公立が注目されるが、実際にはいろいろな学校にポテンシャルの高い逸材が埋もれている。

 今年は茨城各校の指導者が注目する逸材投手がいる。それが佐和黒田 晃大だ。181センチの長身から繰り出す140キロを超える速球を武器にする本格派右腕はこの1年でさらに球速が増したと期待を込められており、そして高校通算8本塁打を記録する4番打者としてチームを牽引する。そんな黒田の歩みと決意に迫った。

フォーム改造と体作りで140キロ超え



フィールディング練習をする黒田晃大(写真提供=佐和高校野球部)

 まず野球人生を振り返ると、小学校2年生の時に野球を始めたのと同時に投手人生もスタート。その後、水戸東シニア(現在は勝田シニアと統合して茨城シニア)でプレーしたが、中学3年まで投手を行わず、外野手が中心。その時について黒田は「ただ守るだけの人でしたね」とまだ打撃についても自信がなかった。

 それでも中学3年から投手に復帰すると、視察をしていた野球関係者のスピードガンで130キロを計測するなど、潜在能力は高いものがあり、私学、公立校から誘いを受けた。佐和に進んだのは、水戸東シニアの先輩が誘ったこと。また黒田の兄が水戸商でプレーをしており、公立志向だった。そこで、学力も勘案しながら、佐和進学を決めた。

 大川監督は中学校時代の黒田については詳しく知らなかったが、
「入学後、他校の監督さんから『良い投手が入ったな』という声を多くいただきました。実際に近年でもなかなかいない投手が入った実感はあります」と黒田のポテンシャルの高さを周りの評判と実際にチェックして理解できた。

 投手として抜きん出た素材を持った黒田を故障させず、どう大きく育てればいいのか。まず大川監督は身体が細かった黒田に対し、食事を食べて身体を大きくさせることを指示した。
黒田も「授業の合間におにぎりを食べて、食事量を意識していました」と入学から10キロ以上の増量に成功し、181センチ77キロまで成長。

 また技術面では本人の感性に関わることなので、あまり指導をせず、外部コーチにお願いをした。黒田はこの外部コーチの指導こそ大きなものだったと語る。
「この方の教えがなければ、140キロを超えることはなかったと思います」

 具体的に意識したのは、下半身の意識の仕方だ。お尻から先行する「ヒップファースト」を取り入れたが、どうすればしっかりと力が入る形になるのか、身体の細部まで意識をした。
体もできてきた2年生になると、2年春の公式戦で最速140キロをマークし、にわかに注目を集めるようになる。

 そして2年夏、2年秋と主戦としてマウンドに上り、2年秋は地区予選を勝ち抜き、県大会に出場したが、2回戦で好投手・大坪 誠之助擁する土浦湖北に敗れ、二度目の冬を迎えた。

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