第1191回 目指すは高校通算60本塁打。阪本和樹(松阪商)の本塁打量産をもたらした打撃技術論2020年06月25日

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【目次】
[1]猛練習の中に質を求め、打撃開花
[2]個人では高校通算60本塁打。そして三重大会優勝を目指したい

 今年の高校生野手では明石商来田 涼斗や、東海大相模西川 僚祐などスラッガーが揃っている。各地の独自大会でどのようなバッティングを見せるのか。注目が集まる。その中で高校通算58本塁打をマークしているのが松阪商阪本 和樹だ。

 松阪商では1年生の夏からベンチ入りを果たし、4番としてチームの打線の中心を担うスラッガーだ。そんな阪本に電話取材で話を聞かせていただき、ここまでの歩みや夏への意気込みを聞かせてもらった。

 前編では4番として活躍するまでを振り返ったが、今回は新チーム以降の阪本の成長を見ていく。

前回の記事はこちらから!
三重に現れた高校通算58本塁打のスラッガー・阪本和樹(松阪商)はなぜ本塁打を量産できるようになったのか?【前編】

猛練習の中に質を求め、打撃開花



ティーバッティングの様子 ※写真提供=松阪商野球部

 阪本は2年夏で逆方向へのバッティングの技術を身につけていた。
 「その時までは引っ張りが得意だったんですが、少し調子を落とす時期があって。その時に『右方向から打ってみろ!』ってアドバイスをもらって。その通りにセカンドゴロを打つイメージで取り組んでいたんですが、次第に打球が飛ばせるようになって、ホームランを打てるようになりました」

 北村監督は「逆方向にも大きいのを飛ばす力は持っていた」と阪本のバッティングを分析しているが、本人の中で大事にしているのはヘッドを走らせることだった。

 「足を上げるタイミングを遅らせたりもしますが、バットを外側から回してミートさせる感じです。普通はインサイドアウトでバットを使いますが、僕の場合は身体の大きさがあるので、外側から出してヘッドを走らせてミートさせることで、ボールに負けないですし大きい当たりを飛ばしています」

 自分が主力チームになると、ホームラン量産態勢に入った。それは広角に長打が打てるようになったこともあるが、質の高い練習を積みかねたことも関係している。
 「ピッチャーのレベルも関係していると思いますが、居残り練習で人一倍素振りだったり、バッティング練習をしたりと練習を積み重ねました」

 バッティングにまだ自信を持てなかった中学生の時のように、もう一度振り込んで打撃に磨きをかけた阪本。だが、その時と違うのは具体的なイメージの持ち方だ。
 「300とか400回ではなく150回とか少ない回数ですが、相手投手の投げるボールまでイメージして、1回1回スイングをしています。ですので、1回のスイングに対しての意識はかなり高くもってやっていると思います」

 相手投手のイメージにより具体性を持たせるべく、相手投手の映像まで見てフォームやボールの軌道までイメージを膨らませる徹底ぶり。そうしたところからも阪本の意識の高さ、考える力を感じさせるが、バッティングフォームはどうなのか。今意識しているポイントを解説してもらった。

 「僕の場合は遠くに飛ばす意識はあまり強く持っていないです。その代わりにバットの芯でしっかりボールを捉えて振り抜く。とにかくフルスイングをすることを徹底しています。これは冨山先生に2年生の秋ごろに『打球は気にせずに、フルスイングをしろ』と言われてからですが、おかげで調子は上がってきたんです」

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阪本 和樹(松阪商) 【選手名鑑】
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