第1191回 三重に現れた高校通算58本塁打のスラッガー・阪本和樹(松阪商)はなぜ本塁打を量産できるようになったのか?【前編】2020年06月24日

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【目次】
[1]中学時代、打てなかった経験をバネに
[2]憧れの先輩スラッガーを真似て長打力アップ

 今年の高校生野手では明石商来田 涼斗や、東海大相模西川 僚祐などスラッガーが揃っている。各地の独自大会でどのようなバッティングを見せるのか。注目が集まる。その中で高校通算58本塁打をマークしているのが松阪商阪本 和樹だ。

 松阪商では1年生の夏からベンチ入りを果たし、4番としてチームの打線の中心を担うスラッガーだ。そんな阪本に電話取材で話を聞かせていただき、ここまでの歩みや夏への意気込みを聞かせてもらった。

中学時代、打てなかった経験をバネに



阪本和樹(松阪商)※写真提供=松阪商野球部

 2年秋の時点で高校通算52本塁打まで積み上げた阪本。中学時代はヤングリーグ・三重ゼッツで18期生として入団。同級生には21世紀枠の候補にもなった近大高専でプレーする藤井彩翔をはじめとする仲間がいたが、ジャイアンツカップといった大きな舞台には出場とはいかなかった。

 その中で阪本は過去4度の甲子園出場経験を持つ松阪商への進学を決める。元々、松阪商は強打を武器に県内でも有名だったが、中学時代はバッティングには自信がなかったと阪本は振り返る。

 「三重ゼッツの時は全然バッティングで活躍ができていなくて、3年生になって、『このままだとやばいな。打てないと試合には出られない」』と思って、かなり練習をしました」

 1年生からベンチに入り、試合で活躍する。そのために阪本が取り組んだことはひたすらバットを振り続けることだった。
 「毎日素振りはしましたし、バッティングセンターにも行って、とにかくスイングスピードを速くしようと、がむしゃらにバットを振っていました」

 自分の課題を正面から向き合い、ひたすらバットを振り続けた阪本。すると、入学直後から成果が表れ始める。練習試合で起用され結果を残し続けると、冨山悦敬前監督の目に留まり、3年生たちの試合にも代打で出場。少ないチャンスだが、阪本はそこでもきっちり結果を残し続け、1年生の夏からベンチに入ることが出来た。

 現在、チームの指揮を執る北村祐斗監督は、「本人の頑張りもあるとは思いますが、最初から飛ばす力は持っていた」と阪本が持っていたポテンシャルの高さは光るものがあったが、練習の積み重ねでベンチに入ったと当時のことを語る。

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