第1141回 木製バットで本塁打連発!高校通算48本塁打のスラッガー・杉崎成(東海大菅生)の進化の軌跡2020年03月26日

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【目次】
[1]大学生のクリーンナップに負けない打撃を見せる高校2年生
[2]木製バットでも本塁打を打てるようになった理想的な打撃ポイント



 今年の高校生スラッガーでトップレベルの実力を持ったのが杉崎 成東海大菅生)だ。2年秋までかさねた本塁打は48本。高校通算53本塁打の西川に迫る数字である。そんな杉崎の決意に迫った。

大学生のクリーンナップに負けない打撃を見せる高校2年生



杉崎成(東海大菅生)

 衝撃的だった。
 2月下旬の東海大菅生の打撃練習。選手たちを見ると、木製バットを使って練習をしている。東海大菅生は次のステージに備えて、木製バットで練習をするが、そう簡単に飛ばせるわけではない。

 だが、杉崎は違った。マシンから放たれる変化球、ストレートを次々とミートして、鋭い金属音を響かせてライナー性の打球を外野奥深くへ飛ばしていく。角度がつけばスタンドインしてしまう。そして外角球をおっつけて、ライト方向へスタンドインさせた打撃は驚きだった。

 まさにモノの違いを感じさせる打撃だが、チームメイトに訊いても、打撃練習では連日、木製バットで、さく越えを記録しているという。

 東海大菅生取材の後、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、高校野球部の取材ができず、大学野球の取材に行く機会は多かった。改めて杉崎の打撃を振り返ると、スイングスピード、打球速度、飛距離は大学生のクリーンナップに負けていないものがあった。打撃練習の内容、高校通算本塁打の多さを見れば、高校トップクラスのスラッガーと評してもおかしくない。

 そんな杉崎の2年を振り返ると、満足いくものではなかった。昨春の都大会準々決勝・日大三戦で二打席連続弾。7打点の活躍を見せた。この試合を機に大きく注目を集めた杉崎だが、「できすぎな結果で、なぜ打てたかわからないんです。それが分かるまでに理解できれば、もっと打てると思うんです。去年は公式戦で全然打てなかったです」

 甲子園を狙った2年夏では思うような活躍はできず、自分たちの代となった2年秋の都大会は11打数2安打2打点に終わり、悔しい結果に終わった。「本当に悔しかったですし、自分の実力がないことに気づきました」
 そして冬場ではもう一度、打撃フォームを見直すために、木製バットで練習をするが、最初から金属バットのように飛ばせるわけではない。試行錯誤をしながら、微調整をする日々が続いた。


【次のページ】 木製バットでも本塁打を打てるようになった理想的な打撃ポイント

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プロフィール

川井泰志(桐生ボーイズ)
杉崎成(すぎさき・なる)
  • 東海大菅生
  • ポジション:一塁手
  • 投打:右投げ右打ち
  •    
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