第1123回 145キロ右腕・牟田には負けない!個性あふれる香椎の2年生投手陣に注目!2020年02月19日

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【目次】
[1]牟田には負けない!吉野・山下のポテンシャル!
[2]個性あふれる3投手!大石、松尾、宮本!

 福岡・香椎の注目投手といえば、145キロ右腕の牟田 稔啓の名前がまず出てしまうが、実は今年の香椎には6人の2年生投手がいる。それぞれタイプの違う投手がお互いライバルとして競い合っている。135キロ近くのストレートを投げる吉野 巧基山下 雄太郎、左の宮本悠仁、右サイドの大石翔太、そして130キロを超えるストレートを投げる松尾厚輝とバラエティにとんでいる。

 杉野弘英監督は、「2年生のピッチャー6人とも試合で使えるピッチャーです」と語るように、どの投手も試合を作ることができる能力の高い投手が揃っている。

投手を複数枚揃えることについて杉野監督は、

「私は公立高校が勝ち上がるためにはやっぱり投手力ということですね。良いピッチャーが一枚いたとしてもなかなか勝ち上がるのは難しいので、複数枚必要ですね」

とその必要性を話してくれた。今回はこの6名の2年生投手に注目したい。

牟田には負けない!吉野・山下のポテンシャル!



左から山下雄太郎 吉野巧基(香椎)

 秋にメインでマウンドを守っていたのは、吉野 巧基山下 雄太郎だ。香椎投手陣を語る上でこの2人は避けて通れない。

 バランスの良い投球フォームから切れの良いボールを投げ込むのが吉野である。吉野の良さは練習に対してストイックな点に尽きる。

「練習でも、もう一回り、もう二回りという気持ちをすごく心がけて、今までは普通にやっていたところを、もっと人よりもたくさん!死ぬ気でやる!という感じで1日1日を過ごしています」

 ここまでストイックに取り組めるには訳がある。1つはチームの目標でもある「ナンバーワンになる」がある。野球でいえば全国制覇であり、また日常の生活では香椎生として見本を見せられるような行いということになる。

 そして、もう1つの理由は吉野の考える今後の野球人生である。吉野は高校を卒業した後も更に上のレベルでのプレーを望んでいる。長期の目標を見据えているからこそ、日々の練習をストイックに過ごせるのである。吉野 巧基、覚えておいて損はない名前である。

 そして、吉野と同じく秋にチームを引っ張ってきたのが山下 雄太郎だ。2年の夏からベンチ入りし、夏のマウンドを経験している投手である。130キロ中盤のストレートに多彩な変化球を操る。山下はこの冬、速球のスピードアップを課題にしている。それは、変化球を活かす上でストレートの重要さを十分理解しているからである。これも昨夏を経験しているからこそ気付ける山下の財産だ。

 香椎は練習の最後に30分間自分の課題と向き合い、自身で考える練習をする時間が設けられている。現在、山下はその時間でスピードアップだけでなく、得意のツーシームの精度を上げる練習にも取り組んでいる。

「長いイニングを投げたら 2本の指(親指と人差指)で投げて、途中で疲れてくるから、常にダンベルを3本指(親指、人差し指、中指)で持つトレーニングをしています」

 昨夏の経験で何が必要なのか十分に体感した山下が、冬場に足りなかった分を埋めている。夏の山下の快投を十分に期待させる。

 この冬、山下は体を大きくしようと考えている。

「甲子園に行く選手は体がデカイのでまず体を強くする、ご飯を食べることを意識しています。昼はご飯だけで3合は食べて、夜はもっと多く食べています」

 言葉の端々に「甲子園」というワードが出てくるように、甲子園基準の体作りを目指している。

「チームとしてはナンバーワンになること。甲子園に出て優勝するのがチームの目標です。個人の目標は、夏では自分がエースを取ってチームを甲子園の優勝に導けるようなピッチングができるようにします」

山下もまたエースの座を虎視眈々と狙っている一人である。

【次のページ】 :個性あふれる3投手!大石、松尾、宮本!

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