目次

[1]名門の中京大中京の環境に合致し、順調に成長
[2]最速147キロ到達も指揮官が求めるのは「良い意味での負けん気の強さ」

最速147キロ到達も指揮官が求めるのは「良い意味での負けん気の強さ」



松島元希(中京大中京)

 1か月間、治療とトレーニングに励みながら、復帰初戦は菰野(三重)。スピードガンも計測する菰野グラウンドで常時140キロ前半・最速147キロを計測。一躍、この世代を代表する速球派左腕へ成長する。
 「あの期間は肩を休ませていたことも大きかったですし、またあの試合で直球で押せることに自信を持つことができました」

 こういうストレートを投げることができたのは自分なりの投げるポイントができたのが大きい。
 「体を投げるときにテークバックの時に投げるほうを肩を力を入れる、張ることを大事にしていて、前に出すことはリリースの時点で腕を向かわせるイメージで投げています。」

 よく投手は脱力するイメージで投げがちだが、松島の場合は「自分の体が硬いというのもあるんですけど、その感覚は合わなくて、ぐっと入れたほうが投げやすいと感じてします」

 また変化球にも磨きをかけた。もともとスライダーを投げていたが、曲がりが大きすぎるということで、ストレートと同じ握りにしたカットボールに修正。さらに薬指と中指を挟んで投げるチェンジアップを取り入れ投球の幅を広げる。この2球種をマスターしたことで空振りも奪え、打たせて取ることができるようになった。

 先発として活躍を見せ、神宮大会でも先発。しかし天理戦では5回を投げ6奪三振を奪ったものの、5失点と悔しいマウンドとなった。そして中1日の決勝戦の健大高崎戦では再び先発。5回を投げて、被安打7、自責点2と踏ん張った。修正できた要因として、
 「準決勝はストライクゾーンに入れすぎたところがあったので、決勝戦では腕を振っていくことを心がけました。初回に先頭打者を三振にとれて波に乗れたと思います」

 ただ、松島自身、全国の舞台でレベルの高さを痛感した大会となった。
 「速いボールだけだと全国では打たれる部分があるので、コントロールをもっと向上させていかなければならないと思います。自分の実力不足を実感しました」

 冬場ではコントロールの精度を高めるために練習を積んできた。全国デビューも迫ってきている。高橋監督もエース・高橋との二枚看板としての期待も高い。
 「松島は二枚看板で考えていますが、投球制限も設けられる状況になると全国制覇するには彼の力がとても重要です。ですが、まだ出してしまうと、高橋をリリーフに出してしまうことを考えてしまう。しかし、彼には良い意味で負けん気を持ってほしいですし、1人で試合を任せられる投手になってほしいです」と願っている。

 松島はこう意気込んだ。
 「自分の投球によって、少しでもチームの勝ちが近づければと思っています。そのためにはいつも通り、練習通りの投球ができる精神力をみにつけたいと思います」

 そう謙虚に語る松島。ひたむきに努力を続けていれば、必ずやチームの窮地を救う左腕となるだろう。

(取材=河嶋 宗一


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