第1097回 ストイックな早川をさらに進化させた小宮山監督とプロ入りした先輩のアドバイス 早川隆久(早稲田大)【後編】2020年01月05日

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【目次】
[1]データ面から自分を整理することが「プロとして意識が高い選手」
[2]主将就任もプラスに変えて。現在の課題を乗り越え、日本一達成を

主将就任もプラスに変えて。現在の課題を乗り越え、日本一達成を



早川隆久(早稲田大)

 そして主将に就任した早川。多くの主将候補がいる中で、早川の取り組む姿勢、実績が一番ということで抜擢ということになった。普段の早川主将について牛島 詳一朗マネージャーはこう語る。
 「すごいしゃべるわけではありませんが、結果を出して、誰よりも練習をする男なので、発言力はある男ですね。しっかりとまとめています」

 取材日の練習を見ていても、かなり厳しい言葉を発するわけではないが、妥協を許さず、早川が厳しい練習に打ち込むのだから、選手たちは黙ってついていくしかない。

 この報道が出たときは驚きであったが、取材日で早川の練習姿勢、選手との距離感を見れば、主将選出は納得だ。早川は主将についてやりがいのあるポジションだと感じている。また主将をやるにあたって、主将経験者の先輩たちにアドバイスをもらった。

 「慶応大の郡司 裕也さん、明治大の森下 暢仁さん、小宮山監督も大学時代は主将でしたし、また主将だった小島(和哉 現ロッテ)さんと、そういう方々の話を聞いて共通点していたのは、チームを作ろうと思うのではなく、選手個人個人が感じて動けるチームほど強くなると。
 僕はやることは結果を残し、たとえば第1戦の先発に任せられれば、勝って、良い雰囲気に持ち込むなど、プレー面でチームに良い流れを持っていくことが大事だと思いました」

 特に郡司のアドバイスが大きかった。
 「郡司さんはかなり面白い方なのですが、なかなか話してくれなかったんです。でも主将に就任した連絡したところ、すごい祝ってくれて。主将について聞いたら、『そんなに主将はやることないよ』とお言葉をいただいて、とても気持ちが楽になりましたね」

 そう語る早川の練習姿勢を見ると、とても自然体のように感じる。



最後に意気込み語った早川隆久(早稲田大)

 ここまで東京六大学通算7勝12敗、155.2回、182奪三振、防御率3.18と負け越しをしているが、早川の能力からすれば十分に勝ち越しができて、ドラフト1位でプロ入りした森下 暢仁大分商ー明治大)のように無双したピッチングも期待できるだろう。その実現にあたって、早川は現在の課題を口にした。

 「まだコントロールがダメです。変化球もストレートも、高めに浮いてしまうと威力がなく、軽さを感じてしまうので飛ばされてしまいます。だからアウトロー、インローをいつでも投げられるコントロールは身につけたいと考えています」

  理想は東京六大学最多奪三振476を記録した大先輩・和田毅(福岡ソフトバンク 浜田出身)のようなストレートだ。
 「和田さんのように突き刺さるようなストレートを投げたいですね。ままだ自分は150キロが出ても棒球なので」

 それでも通算で見れば投球回を多く上回る奪三振を記録しているだけに、ピッチングの精度がさらに高めれば、さらに安定した数字が期待できるだろう。

 大学ラストイヤー。もちろんプロへの憧れはある。その前に目指すは日本一だ。
 「目標としていてプロ野球はありますけど、プロを意識すると思うように行かないことが多いので、主将の立場として投げる試合は勝って、チームに勢いを与える。その積み重ねで日本一になれればと思います」

 個人の成績で具体的な目標数字は挙げなかったが、先発した試合をすべて勝利に導く投球ができれば、大学生ナンバーワンピッチャーという称号を与えられるような実績を残していてもおかしくない。それを目指せるだけのポテンシャル、意識の高さが早川 隆久にはある。

 また早川投手が語るストレートの投げ方、変化球を投げるポイントについては、特別編として後日公開!!写真、映像を交えながら紹介するので、お楽しみに!

(取材=河嶋 宗一

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前編を読む⇒大学でも攻略困難な左腕になるために 早川隆久(早稲田大)が下級生時代の洗礼から得たもの
重みと責任を一身に背負い、早川隆久(早稲田大)は力と技で優勝に導く

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プロフィール

川野 涼多(九州学院)
早川 隆久(はやかわ・たかひさ)
  • 木更津総合-早稲田大
  • ポジション:投手
  • タイプ:左投左打
  • 身長体重:179cm72kg

      
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