第1032回 152キロの剛腕サイド・村西良太を覚醒させた「昼寝」と「巨人・畠からの金言アドバイス」2019年10月01日

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【目次】
[1]畠世周(現巨人)からの金言アドバイス
[2]飛躍を呼び込んだ「睡眠」
[3]プロに入ることはゴールではなく、始まり

 サイドスローに近いスリークオーターから繰り出す最速152キロのストレートが光る、今秋のドラフト候補・村西良太。大学通算奪三振率は10.98(今春のリーグ戦終了時点)。高い奪三振率を誇る、伸びしろたっぷりの右腕を直撃すべく、近畿大野球部グラウンドが位置する奈良県生駒市を訪ねた。

 後編では大学入学後の悩みや、3年秋以降の飛躍の理由について聞いた。

前編はこちらから!
エースになれなかった中・高時代 転機となったサイドスロー 近畿大の152キロ右腕・村西良太【前編】

畠世周(現巨人)からの金言アドバイス



ブルペン投球中の村西良太(近畿大)

「大学入学時は不安しかなかったですね。周りは名門の強豪校出身の選手ばかり。『自分は球がそこそこ速い程度。試合に出るのは厳しそうだなぁ…』と思いながら最初の頃はやってました」その不安とは裏腹に1年秋にリーグ戦デビューを果たした村西。リリーフで6試合に登板し、防御率2.84をマーク。順調な滑り出しを見せた。「秋季リーグ戦前のオープン戦でコントロールがぐっとよくなったんです。それまではピンポイントでコースを突けるコントロールはなかったのですが、構えたところにある程度いくようになった。それが思ったよりも早いリーグ戦デビューにつながりました」コントロールが向上した要因を尋ねたところ、次のような答えが返ってきた。「当時4年生だった畠世周さん(現・巨人)のアドバイスが大きかったですね」

――その話、ものすごく興味があります。よければ詳しくお聞かせください。

村西 投手(以下、村西) 1年夏に「まずは狙ったところに投げられる感覚を軽く投げる練習の中で覚えろ」と言われたんですよ。

――「こう投げれば、あそこに行く」という公式を自分の体の中に作り上げろ、という意味ですか?

村西 そうです、そうです。「思い切り投げる必要はないから、まずは狙ったところに投げるための公式を体で覚えろと。それを覚えたら、あとはリリースで力を加えていけばいいだけだから」と。

――なるほど。

村西 そのアドバイスをいただいてから3、4割の力でおこなうブルペン投球を1年夏の間、毎日のようにおこなったんです。そうしたら本当に狙ったところにいく確率が高くなって。オープン戦で好結果を出せたことが秋のリーグ戦デビューにつながりました。

――1年秋には当時の自己最速記録を更新する149キロをマーク。コントロールの向上だけでなく、スピードアップにも成功しました。

村西 それまでは体を回して投げるという感覚はなく、どちらかといえば腕だけで投げてる感じだった。でも3,4割の力で外角低めを狙う際、体をしっかりとひねって回していかないと高い確率でそこにいかないので、自然と全身を使った、回転をしっかりと生かしたフォームが身についていったんですよ。

――そのことがスピードアップをも導いた。

村西 自分ではそう思っています。腕でなく、体の大きな部分を意識して使えるようになったことで、フォームの再現性が高まり、ボールにしっかりと力が伝わるようにもなった。

――飛躍を呼び込んだのは畠さんの金言アドバイスだったんですね。

村西 自分にとって大きな転機となるアドバイスでした。ものすごく感謝しています。周りからも「149キロが投げられたんだから、頑張ればプロも狙えるぞ!」と言われて。「プロに行きたい!」という気持ちが芽生えたのもこの時期でした。

【次のページ】 飛躍を呼び込んだ「睡眠」

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プロフィール

村西良太(近畿大)
村西良太(むらにし・りょうた)
  • 津名-近畿大
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投左打
  • 身長体重:174センチ72キロ
  •  
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