第883回 習志野の元気印・根本翔吾!全力プレーで勝利と幸運を呼び込む!2019年01月20日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]高校レベルに対応するためにまずは打撃強化
[2]桐生第一戦のバックホームはただがむしゃらに投げたい気持ちだけだった

 生まれながら人々に愛される選手というのがいる。10年ぶりに選抜出場の可能性が高い習志野根本 翔吾だ。168センチ65キロと小柄ながら走攻守三拍子揃った外野手としてチームをけん引した根本。笑顔の時と真剣な表情のギャップの激しさに惹かれる高校野球ファンが非常に多い。取材を進めると、愛される選手というのがよく理解できた。

高校レベルに対応するためにまずは打撃強化



桐生第一戦、キャッチャー・兼子将太朗と喜びを分かち合う根本翔吾(習志野)

 根本の活躍でまずクローズアップされるのが、昨秋の関東大会1回戦桐生第一戦だ。延長13回裏、一死満塁の場面でセンターの根本のもとへ打球が飛んだ。三塁走者が還ってしまえばサヨナラという場面で、根本は大遠投。キャッチャーのミットにダイレクトで収まりタッチアウト。球場が一気に沸き、ナインとグラブタッチしながら満面の笑顔でベンチに戻る根本。あのプレーで根本のことを覚えた方も多いはずだ。

 習志野の小林徹監督は「あの子は普段から明るい子ですし、純粋なので、周りから応援してもらえる人間性を持った子だと思います。たまたまといっても、ああいうプレーができる準備は普段の練習からきちんとしています。だから運を呼び込みますし、彼はなんといっても人からパワーをもらえる人柄。そういう選手だと思います」と、根本の勝負強さは人柄から来るものだと称する。

 実際に見てもプレーするときは全力疾走。ベンチにいるときは大きな声を出してチームメイトを鼓舞して、喜ぶときは大きく喜ぶ。取材となれば、礼儀正しくて爽やかで、童顔と。愛される要素しかない。

 その根本のこれまでの歩みを知ると、努力を重ねながらここまで昇りつめたことがわかる。小学校1年生から野球を始めた根本は豊住ヤンガーズに所属。左投げながら人数も少ないこともあり、投手と捕手を兼ねていたという。卒業後は名門・佐倉シニアに入部。ハイレベルな先輩、同期に揉まれながら、自分は足が武器だと印象付け、2年生で外野手のレギュラーを獲得し、3年生ではセンターとなった。習志野に進むきっかけはシニア・高校の先輩・加藤 駿(東京情報大)の存在があった。

 「佐倉シニアから数々の先輩が習志野高校に入っていて活躍されている選手がいて、自分の憧れていた加藤選手が習志野高校に行って活躍をしていたので、同じ道に進みたいと思いました」
 こうして習志野の門をたたいた根本。中学で全国大会を経験した根本でも最初はレベルの高さを感じていたが、1年秋にレギュラーを獲得。しかし準決勝中央学院に敗退。エース・大谷 拓海を打ち崩せなかった。

 「今まで簡単に打てていたのですが、高校生のボールは本当に球威があってなかなか打てませんでした。冬の間は打撃が当面の課題となりました」
 冬場はウエイトトレーニングで体を鍛えたが、「振っていかないと振る力は身に付きません」と数を重ねて振り込んだ。そして春は関東大会ベスト8まで勝ち進み、根本自身、「打球は飛距離も出るようになって少し成長は感じました」と手ごたえを感じていた。

【次のページ】 桐生第一戦のバックホームはただがむしゃらに投げたい気持ちだけだった

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

福岡 大真
根本 翔吾(ねもと しょうご)
  • ポジション:中堅手
  • 身長体重:168センチ65キロ
  • タイプ:左投左打
  • 佐倉シニア-習志野
【関連記事】
第99回 優勝候補・常総学院などが登場する大会2日目の見所・注目選手リスト【秋季関東大会】【大会展望・総括コラム】
第98回 センバツをかけた関東大会が開幕!東海大相模、習志野が登場する大会初日の見所・注目選手リスト【大会展望・総括コラム】
第1057回 高部瑛斗(国士舘大) 国士舘大のイチロー・高部瑛斗が持つ打撃の神髄【後編】 【2019年インタビュー】
第1053回 常に成長を促した競争意識とチャレンジャー精神。そしてイチローの存在 高部瑛斗(国士舘大)【前編】 【2019年インタビュー】
第1046回 山田知輝(東洋大)「フライボールスラッガーは挫折をバネにプロの世界で花を咲かせる」【後編】 【2019年インタビュー】
第1045回 山田知輝「東洋大が誇る急成長株は、強い覚悟と決心をもって打者に挑んでいた」【前編】 【2019年インタビュー】
第227回 全中優勝からあと一歩届かなかった甲子園制覇 星稜・奥川恭伸の3年間【ドラフト特集コラム】
第228回 石川、森、韮澤…。プロ志望表明のU-18代表野手はプロで活躍できる魅力が備わっている【ドラフト特集コラム】
第226回 高卒選手に最もチャレンジしているのはヤクルト・楽天?!過去10年の高卒1位競合選手から見るドラフト【ドラフト特集コラム】
第1051回 韓国でもいつも通り。リリーフエース・飯塚 脩人の恐るべき精神力の強さ 【2019年インタビュー】
飯塚 脩人(習志野) 【選手名鑑】
大谷 拓海(中央学院) 【選手名鑑】
加藤 駿(習志野) 【選手名鑑】
根本 翔吾(習志野) 【選手名鑑】
市立柏 【高校別データ】
桐生第一 【高校別データ】
拓大紅陵 【高校別データ】
中央学院 【高校別データ】
桐蔭学園 【高校別データ】
東海大甲府 【高校別データ】
習志野 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー