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第885回 プレーに「粘り」を求め続ける新進気鋭の切り込み隊長・中村敢晴(筑陽学園)2019年01月28日

【目次】
[1]甲子園優勝のない筑陽学園で「初優勝」を目指すことを決意
[2]自らの暴投で流れを渡してしまった、神宮で痛感した課題
昨年11月に行われた明治神宮野球大会で、ベスト4に進出した筑陽学園。1年生ながら切り込み隊長を務めた中村 敢晴選手は、初戦となった桐蔭学園戦で3安打1打点の大活躍を見せて勝利に貢献。
甲子園優勝経験のある父・中村寿博氏(日本文理大監督)、ソフトバンクホークスに育成指名された兄・中村 宜聖(西日本短大附)という話題が先行する中、自身の実力もしっかりと証明した。
今回は、そんな中村 敢晴選手に独占インタビューを行い、入学後の道のりから神宮大会までを振り返っていただいた。
甲子園優勝のない筑陽学園で「初優勝」を目指すことを決意

中村敢晴(筑陽学園)
―― 神宮大会はお疲れ様でした。今日はよろしくお願いします!それではまず筑陽学園に入った理由から教えてください。
中村敢晴(以下、中村) 江口先生から、まだ甲子園で優勝したことないからチームの初優勝を目指してやってくれと言われたのがきっかけです。
父と兄は西短(西日本短大附)出身なんですけど、筑陽学園ははまだ甲子園で優勝したことがないとのことで、自分が来て甲子園優勝できればと思って入学しました。
―― 先輩のレベルも高かったと思いますが、いざ筑陽学園に入ってどんなことを感じましたか?
中村 先輩たちの飛ばす距離とか、シートノックの動きと全然自分で違ったんで、レベルが高いなと思いました。
―― そんな中で、新チーム結成後からは1年生ながら1番を任されています。試合では、どういう意識を持って打席に立っていますか?
中村 とにかくなんでもいいので、塁に出ることを最優先して打席に立っています。追い込まれてもファールで粘って、フォアボールを取れるようなバッティングを意識しています。
またチームでも相手が嫌なことをやろうという方針はあって、その一つとしてツーストライクからノーステップをやったりしています。

中村敢晴(筑陽学園)
―― 中村選手の一番の持ち味は何だと思いますか?
中村 自分はバッティングでボールの見極めがいいと思うので、低めの変化球に手を出さないところが持ち味だと思います。
―― なるほど!反対に現在の課題も聞いてもいいですか?
中村 今の課題は守備で、スローイングが安定していません。スローイングを安定させて守備の面でもっとレベルアップしていきたいと思っています。
―― 夏場には怪我をしたと聞きましたが、怪我をしてからはどんなことを意識して練習に取り組んでいますか?
中村 ケガで練習に参加できない期間で、江口先生からはご飯をもっと食べてパワーアップしろと言われました。なので、ご飯をたくさん食べてパワーアップすることを今も意識しています。
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- 中村 敢晴(なかむら・かんせい)
- ポジション:内野手
- 身長体重:183センチ68キロ
- タイプ:右投左打
- 大分明野ボーイズ-筑陽学園