目次

[1]怪我の多かった高校時代「何となくやるから怪我をする」
[2]ダメだろうと思う事もとりあえず試してみる

 プロ野球2年目を迎える読売ジャイアンツの田中俊太選手。ルーキーイヤーとなった昨年は99試合に出場し、シーズン終盤からはスタメン出場も増えた。クライマックスシリーズにも出場を果たし、大きな経験を積んだ一年間となった。

 今回、高校野球ドットコムでは、そんな田中俊太選手に独占インタビューを敢行。田中選手は東海大学の出身で、「セルフコンディショニング」でお馴染みの西村典子トレーナーとは選手とトレーナーという間柄でもあったことから、今回はプロ野球選手の「セルフコンディショニング」やアマチュア時代からの変化について、たっぷりと語っていただきました。
 後編では、田中選手のアマチュア時代を振り返り、怪我の防止方法についても迫っていきます。

怪我の多かった高校時代「何となくやるから怪我をする」


―― シーズン中は、怪我だけはしないように意識していたとのことでしたが、高校生は2年3か月しかないのに、ケガをしてしまったら時間がもったいないですね。

田中俊太選手(以下、田中) でも僕は高校の時はけっこうケガしてました。何となくやってるから怪我しちゃうんですよ。こうなりたいという明確なものは持っていなかったですし、特に知識も無かったです。ただやってるだけだったんです。

 痛くなったら「痛くなったから冷やし始める」、自分で「あれ、ちょっとおかしいな」と感じることもなかったですし、そんなこと考える暇も無かったです。
 「あ、痛い!どうしよう」と、そうなった時点でもう遅いですよね。そうなる前が大事じゃないかと。

―― 高校生にとっては、プロ野球選手が1年間ケガせずに出来たというのは、すごく響くと思います。年間143試合、それにCSもあって高校生よりもずっとハードです。「何も考えずに、痛くなってから対処では遅いですよ」というのは、高校生にはしっかりと言いたいですね。

田中 ある程度痛くてもできる場合もありますから、その見極めが難しいですね。

―― 高校生の時は、あまりそういうことを考えなかったということですが、どこらへんで気づきましたか。

田中 休んでいいというのがわかったのは、僕は社会人になってからでした。
 高校では「休んだらもう終わり」と思ってやっていたので、我慢してやっていました。それが染みついて、大学でも「休んじゃいけないのかな、我慢しなきゃいけないのかな」と思って結局ケガしてしまって。

―― 痛くてもやっていたわけですね。

田中 そうです。休んでから「ああ、もう無理だな」と。ある程度のところでストップして短い期間で治せればすぐ復帰できるんですが、動けないで休んでしまったらそれ以上かかるので。