目次

[1]報徳学園で甲子園出場を夢見て入学
[2]チームを甲子園に連れていく
[3]エースの自覚と覚悟を胸に林直人が今後の目標を語る

 夏の甲子園で8強に進出した報徳学園で、投手陣の一角として活躍したのが林 直人(2年)だ。3回戦の愛工大名電戦では先発し、7回2失点の好投でチームを勝利に導いた。新チームではエースとなり、近畿大会出場に大きく貢献。近畿大会1回戦の近江戦でも2失点完投勝利を挙げ、センバツ出場に前進した。名門のエースとしてチームを引っ張るこれまでの野球人生や今後の目標などを聞いた。

報徳学園で甲子園出場を夢見て入学

――野球を始めたきっかけは何ですか?

林直人(以下、林):兄が野球をやっている姿を見て自分もやりたいと思ったからです。小学2年生からリトルリーグで野球を始めて、4年生から軟式のチームに移りました。

――投手を始めたのはいつからですか?

林:本格的に始めたのは小学6年生くらいからです。それまでは外野などをやっていました。

――中学時代(ヤングリーグの兵庫伊丹に所属)もずっと投手ですか? 

林:はい、そうです。1軍で投げ始めたのは3年生になってからでした。エースではありませんでしたが、夏にはヤングリーグの全国大会で優勝しました。

――全国制覇もして、様々な選択肢がある中で報徳学園を選んだ理由は何ですか? 

林:家から近いですし、甲子園を狙えると思ったからです。10年前に甲子園で糸井(辰徳)さんのお兄さん(慎太朗)が出場していた報徳学園の試合を見に行ったことも思い出して、報徳学園には縁があると思いました。今は自宅から通っています。

――報徳学園のことはよく知っていたと思いますが、実際に入ってみて感じたことは何ですか? 

林:ボールには触れるんですけど、1年生の最初の頃はランニングが多くて満足に練習できなくてランニングばかりの生活でした。以前から噂には聞いていましたが、本当にきつかったですね(笑) 

――1年秋からベンチ入りしましたが、メンバー入りのために頑張ったことはありますか? 

林:自分の良さを練習試合で出して監督やコーチにアピールすることを心掛けました。どんどん攻める投球をするようにしていました。また、自分は投げる時に吠えるのですが、吠えることで首脳陣にアピールしました。 

――1年秋はエースナンバーも背負いましたが、初めての公式戦は振り返ってみてどうでしたか? 

林:自分の力のなさがよくわかりました。3回戦の明石商戦で負けてセンバツを逃したのは僕のせいでもありました。僕にとっては最初の大会ということで緊張もあって自分の力をあまり出せていなかったと思います。 

――秋の悔しさを踏まえて冬場はどのようなことに取り組まれましたか? 

林:去年の秋は体重が66㎏しかなかったので、この冬はいっぱい食べて体重を増やすことを頑張りました。食べる以外でもしっかりウエイトもして、下半身を追い込んで強化しました。その結果、体重が10㎏増えました。体重が増えたことでピッチングが安定して、球筋やコントロールも良くなりました。