第30回 仁志敏久から学ぶ!キャッチボールのHow to2015年12月11日

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【目次】
[1]キャッチボールを行う目的 / 意識するのは「軸」
[2]「軸」を確認し、自分のベストを見つけよう
[3]「強肩」の定義 / 「意味のある」キャッチボールの流れ

 野球のキホンといわれるキャッチボール。なぜ大事なのか、その重要性について仁志敏久氏が解説します!

キャッチボールを行う目的

キャッチボールの説明をする仁志 敏久氏

 キャッチボールを行う目的とは何か。まずはそこからお話しします。
キャッチボールは基本的にはウォーミングアップの1つです。ただし、それはしっかりとした基礎ができているプロや社会人、大学生の選手の場合です。よく「野球の基本はキャッチボール」と言われるように、高校生以下の選手はただの「肩慣らし」だけの時間にすべきではないと思います。

 野球というのはボールを捕るスポーツですが、投げるために捕っているケースがとても多い。当然ですが、ゴロアウトは捕った後に確実に投げて完了します。
守備における一番の重要なポイントは「投げる」なんです。
ですから、投げ方から、正確性、距離感など多くを養えるキャッチボールを大事にすることは、考えている以上に試合の勝利に結びついてくるのです。

 また、投げ方には自分の動作の癖が出ます。例えば前の肩の開きが早い投げ方をしている選手は、バッティングでも早く肩が開いてしまうことが多かったり、踏み出す足が開く選手は、走るときも同じような足の踏み出し方をしていたり。投げ方を整えるというのは、野球全般を良くする可能性がおおいにあります。

 さらに言えば、小さい頃から指導者の方に「相手の胸に投げるように」と教わった選手も多いと思いますが、それは相手が捕りやすいボールを投げるという、思いやりの教えでもある。そうした人としての成長を促す一面もありますし、気配り、心配りというのは実戦で役に立ってきます。

 キャッチボールというのは、やり方次第でいろいろな効果が見込めるのです。

意識するのは「軸」

 では、キャッチボールをするときにはどこに気をつけなければならないか。
それは「体の姿勢」です。投げるという動作は体をひねる、回すという動きが特に重要なため、真っ直ぐ立って体の軸をしっかりさせなければ良いボールは投げられません。
軸が真っ直ぐであれば、肩の可動域は広くなって腕が上がりますし、踏み出す足も真っ直ぐに出していける。これが猫背になっていたり、腰が曲がった状態であったりするとそうはならない。

 実際に試してみればよくわかります。背中を真っ直ぐに伸ばしたときと、猫背のときでは上げられる腕の高さが全然、違います。肩、腕を大きく使えれば、それだけ力を発揮しやすくなり、強いボール、遠くまで投げられるようになります。腕が上がらない状態でボールを投げるというのは、体への負担を大きくして故障にも繋がることも理解してほしいですね。

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プロフィール

仁志 敏久
仁志 敏久(にし としひさ)
  • 1971年10月4日生まれ/茨城県出身
  • 内野手/右投右打
  • 常総学院-早稲田大-日本生命を経てプロ入り。読売ジャイアンツで11年間、その後、2009年まで横浜ベイスターズでプレー。2010年には、アメリカ独立リーグのランカスター・バーンストーマーズに入団。引退後は、野球解説者としても活躍している。2015年侍ジャパントップチーム内野守備・走塁コーチ、2015年侍ジャパン12U代表監督。
  • ■ 著書『わが心の木内野球』 『プロフェッショナル』 『反骨』

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