人間力×高校野球

柔道グランドスラム東京大会【東京体育館】

  

 「締め直そう帯の緩みと心の緩み」

 「磨いた技に黒帯を、いつも心に白帯を」

 「マナーで一本」

 これは、今月に東京で開催された「柔道グランドスラム東京大会」の会場に掲げられていた断幕だ。さすがは日本の国技の一つ、柔道である。日本人の精神の一つとして、根底にあるのだろう。柔道家のお辞儀は非常に丁寧だ。静止して、頭を下げる。そうしたお辞儀が当たり前のように行われている。かといって、それが直接、日常につながっているかというと、必ずしもそうとは言えないのが彼らの課題ではあるのだが…。

 高校球児にとっての日常は授業態度であり、電車通学の道中だ。僕は、取材などで電車を使う際は、野球部の生徒がどのような態度をしているかを見るようにしている。

 そこで思うのは、目立つ高校ほど、マナーが悪く、目立たない学校ほどマナーが良い。電車は公の場だから、目立つ行動は乗車している人にとって気に障るのだ。

 そして、そうしたチームは、あまり上位進出できない。強豪私学に勝てていない。

 最近、特に気になるのが制服に野球帽を着用している選手たちだ。最近といっても、4、5年前くらいから、関西、特に僕の住む奈良県で多く見られたものだ。