僕らの熱い夏

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第68回 【三年生座談会】成立学園高等学校(東東京)2012年10月01日

【目次】
[1] 甲子園初出場を決めたこの夏を振り返って
[2] 夢の舞台で感じたこと
[3] 後輩へのメッセージ
[4] 監督が語るこの夏の戦い

監督が語るこの夏の戦い

菅澤剛監督にも、今年の夏の戦いを振り返ってもらった。

――このところ過去3年、ベスト4続いていたのですが、ようやく壁を破ることが出来たという感じでしたね。

菅澤 剛監督(成立学園)

菅澤 そうなんですけれど、私としてはここ数年の中では一番力がないのではないかと思っていました。一昨年くらいが、チームとしては最も力はあったと思います。ただ、今年は早い段階で甲子園ベスト4の関東一と当たって、それに勝ったことは大きかったですね。

 当たる前に一度、関東一の(エース)中村 裕太君を見たんですが、そんなに調子はよくはないなと思ったんです。特に、高めのボールに手を出さないことだということを徹底しようと思って、マシーンでも高めを見送る練習をしていました。

――それが功を奏したという感じでしたね。

菅澤 そうですね。ただ、ウチは先まで見据えてという戦いはしていませんでしたし、そういう戦いは出来ませんから。そういうチームですから、以前だったら次の広尾戦を(延長にもつれたし)落としていると思うんです。それがなかったということは、やっていくうちに自信になったんだと思います。

――結果的に甲子園出場を果たすことが出来ました。

菅澤 はい。正直、甲子園には勝ちに行ったというのではなく、こんな環境で試合することが出来るのだから、思い切り楽しんでもらえればという思いでした。素晴らしい天気の日だったのですが、選手たちには試合前に、「せいぜい2時間か2時間半だから、笑って気分良く野球をやろう」と言いました。それが、結果的にはちょっと短くて1時間半もなかったですけれどもね…(苦笑)。

 成立学園はスポーツ推薦があってアスリート選抜クラスはあるのだが、特待生制度はない。学校の方針としても、スポーツを通じて人を育てるということを方針としているので、「甲子園出場が絶対だ」というプレッシャーをかけているわけではない。そうした中で、この夏、初めて勝ち得た甲子園出場だったのである。

(取材・構成=手束 仁

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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