僕らの熱い夏

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第67回 【三年生座談会】千葉市立稲毛高等学校(千葉)2012年09月26日

【目次】
[1] Aシードに勝てる予感があった千葉大会
[2] どんなことでも言い合える仲間たち
[3] 後輩たちへメッセージ




▲市立稲毛高校野球部 集合写真

  毎年波乱含みの夏の千葉県大会。今年台風の目となったのは稲毛であった。2回戦でAシードの拓大紅陵と対戦。激戦の末、6対5で拓大紅陵を破ると、その勢いで3回戦では千葉商大付に延長14回の末、サヨナラ勝ち。さらに東京学館船橋も破り、ベスト16進出を果たした。今回は彼らにこの夏と稲毛高校野球部について語ってもらった。

◎座談会メンバー
松尾 雄亮:背番号1 181センチの長身から角度ある直球を投げ込む本格派右腕。
堀井 拓真:背番号3 一塁手。拓大紅陵戦ではスクイズを決めた。
川越 渚左:背番号4 1番セカンド。守りでエース松尾を盛り立て、打では核弾頭としてチャンスメイクに徹した。
古橋 洸樹:背番号5 拓大紅陵戦では4打数2安打の活躍。
濱 賢周:背番号7 2番レフトとして繋ぎ役に徹した。
西野 俊平:背番号11 左腕投手。チームの為に常に準備を怠らず登板を待った。
中井 啓介:背番号15 主将。抜群のキャプテンシーで、チームを一つにまとめ上げた。
饗庭 仁規:背番号18 ランナーコーチャーに徹し、ベンチでは声を張り上げてベンチを盛り上げ、全力・ガムシャラを身上とするムードメーカ。

Aシードに勝てる予感があった県大会

▲左から堀井、濱、松尾(市立稲毛)

―― 夏の大会が終わって2カ月経ちましたが、この夏の思い出、またはどういう思いで夏に臨んだか。振り返ってください。 

川越  僕は甲子園にいくために3年間野球にかけてきたんですけど、その集大成だと思って、やってきました。拓大紅陵戦はAシードということもあって、気持ちが滅入ったのですが、思うように戦えて、自分の中では思い出に残る最高の夏だったと思っています。

古橋 去年は自分のミスもあって負けてしまって、まあ1年間練習してきて、思うようにいかなかったんですけど、最後の夏で、抽選決まって2回戦で拓大紅陵とやることが決まって、それ以降も強い相手を当たることが分かって、最後なので思い切ってやろうと思って、拓大紅陵戦では楽しくやることができました。

中井  それなりに拓大紅陵にやれると思っていましたけど、気持ち的には負けないと思っていました。向こうはAシードというプレッシャーもあったと思いますし、それが良い方向にいったかなと思っています。うちは失うものはなかったので、強気で行けたと思います。

西野  抽選が決まってから、拓大と当たることが決まって、最初は驚いたんですけど、初戦を戦っている自分たちが優位だと思いましたし、試合前ギリギリ直前の練習試合も結構勝てていて、一番良い形で試合を望むことも出来ましたし、相手は相手だったですけど、戦えると思っていました。

▲松尾 雄亮(市立稲毛)

饗庭  強豪はフリーバッティングをやることが多いと思うんですけど、自分たちはそれほどできなかったので、自主練習で無駄な時間がなく、凝縮して練習ができたことによって、伸びていったと思いますし、自分はそんなに出場できなかったんですけど、チームが勝ち上がっていったので、チームが勝つにはどうすればいいかと考えられた夏だったと思います。

松尾  自分は投手で、勝ちの8割を投手が握っていると思っています。負けたら投手の責任になるので、去年夏も自分が投げて負けてしまったので、今年は甲子園に行くぞという気持ちで臨みました。

濱  秋春ともに思うような結果を出せなくて、常にチャレンジャー精神で忘れずにやってきたので、ああいう勝利につながったと思いますので、良い思い出になりました。

堀井  拓大紅陵と当たることが決まった時は正直何とも言えない気分になったのですが、大会が近づくにつれて、みんなが絶対勝つ、絶対甲子園に行くという気持ちになって、それで自分も自信がついてきて、勝てる気がしてきました。良い形で夏の大会に入ることができたなと思っています。

――拓大紅陵戦ではどういう試合展開に持っていこうと思いましたか?

松尾 とにかく相手が格上。どんな形でも先制していこうと思って、甘い球はどんどん振っていこうと思いました。この試合は打つだけではなく、バント、スクイズも決まって、守りでも粘り強い守りができていましたし、追い付かれても、粘り強い打撃で勝ち越すことが出来て良かったと思います。

堀井(市立稲毛)

――序盤に先行して良い流れ出来ましたが、徐々に追い上げられていましたが、苦しい感じはありましたか?

松尾 そうですね。どっちにしろポンポンと打って、そのまま勝てる相手ではありませんので、追い付かれる覚悟はありました。

――この試合は何点勝負だと思っていましたか?

中井 自分としては厳しい形だと思っていましたが、相手が初戦ということで浮足立っていたように見えましたので、自分はロースコアで行くかなと思っていましたが、予想以上に点が入った試合になりました。

――勝ち越されても3点を入れて逆転。また同点に追い付かれても再び勝ち越しました。点を取られても動じない雰囲気というのがあったのでしょうか?

饗庭  ベンチは1回も沈まなかったですね。ずっと元気でした。自分はずっとランナーコーチをやっていたんですけど、守備戻るじゃないですか。ベンチに声を出していたし、点取られても、それ以上に点が取れる気持ちがありましたし、選手たちを見ていても、練習試合で打球が来るな!という顔つきをしていたんですけど、あの試合はこっちに来いという表情をしていました。

ーー劣勢の時はいつもこんなポジティブな気持ちで試合に臨むことができていたのでしょうか?

 夏前の練習試合は負けていませんでしたし、こういうシーソーゲームに勝つことに拘っていたのが大きかったと思っています。

▲左から中井、西野(市立稲毛)

――千葉商大、学館船橋の試合が続いたと思うんですけど、拓大紅陵戦に勝ったことで、どんなところでも戦えるという心境になりましたか?

川越 なりましたね。Aシードを破ったからにはどこでもやれると思いましたし、準々決勝の習志野まで行けると思っていましたので、柏日体に負けたのは本当にショックでしたね。

――柏日体戦はいつもと流れが違った感じなのでしょうか?

松尾 あの試合は序盤に自分が打たれてしまったので、いつもでしたが最少失点に凌いで、攻撃につないでいく自分たちの形でしたが、序盤で6失点してしまったので、意気消沈してしまったというか、いつもの展開ではなかったですね。

――どの試合も緊迫したゲーム展開が続きましたが、それでも自分たちのペースで試合が出来た要因を教えてください。

中井 負けない気持ちを強く持つことです。緊迫した試合が続いたからこそ神経が引き締まったと思いますし、どのチームも簡単に勝てる相手ではなかったので、何も言わずともみんな引き締まっていたと思います。

一同 そんなことないよ。一度あったじゃん(笑) 秋の大会ぐらいに 

ーーそうなんだ。どうやって一つになろうと団結しましたか?

松尾 試合に勝つことだけですね! 勝たないと一つにまとまらないですね。練習試合でもすべて勝つつもりで、勝ってこそチームは一つにまとまると思います!

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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