廣戸聡一の4スタンス理論

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第14回 ぶれないコーチングが必要2012年07月19日

目に見えない動きの柱「軸」とは

【必要最小限の力で体を動かすために】

 スポーツの動き、野球の動きを語るうえで、しばしば「軸」という言葉が使われます。これは4スタンス理論でもとても重要なキーワードであり、軸が欠如しては、なにも始まらないといっても過言ではありません。ここでおさらいになりますが、軸を形成するための指標となる「5ポイント」について解説していきます。

 真っすぐに立った姿勢の、首の付け根(P1)、みぞおち(P2)、股関節(P3)、ひざ(P4)、足首(P5)が、地面に対して垂直に揃うとき、軸ができるといいました。これを5ポイント理論と呼んでいます。この軸ですが、動きのなかで5つのポイント全てを揃えるのは容易ではありません。

 もちろん多く揃えた方が安定感はありますが、このうち3つのポイントを揃えることでも、軸としての機能を発揮することができます。

 これに加え、肩、ひじ、手首がそれぞれP1、P2、P3の補助として機能します。地面から立ち上がるときに手をつくのは、股関節の補助をしていることになります。また、椅子のひじ置きはみぞおちのP2を補助しています。実際にバッティングやピッチングをしてるときには、この補助ポイントもうまく使いながら軸をつくっているのです。

しっかり立つということ

 軸の話と同様に大切なのが「しっかり立つ」ということです。このしっかりという言葉がクセものなのですが、皆さんはどのような姿勢を想像しているでしょうか。くれぐれも『背筋を伸ばして』とか『胸をしっかりと張って』などと言ってはいけません。ここでいうしっかりとした姿勢とは、安定しすぐに動ける状態を指します。背骨をピンと伸ばすということは24個ある背骨をロックすることにつながり、同時に人間の動きをロックしてしまいます。試しに背筋を伸ばして野球の動作を行ってみてください。おそらく、どことなくぎこちない動きになってしまうはずです。

 しっかり安定した姿勢というものを、具体的に解説していきます。まず土踏まずを地面に対して水平に置きます。

 このとき、決して力を入れて地面をつかむのではなく、土踏まずを中心に足の指紋とか掌紋で地面を感じるようなイメージを持ってみましょう。続いて、骨盤内にある仙骨を地面に対して垂直にします。同様に肩甲骨も垂直です。過度に腰を反らさず、胸を張らず、自然な状態を保つことが大切です。この姿勢ができると、勝手に体幹や胸郭が動いてくれ、軸もつくりやすくなります。これによって、連動性、スピード、スタミナ、柔軟性、筋出力、そしてリズムが向上するというのが最大の恩恵となります。野球選手にとって姿勢がいかに大切なのかが、これでよく分かると思います。

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