保田貴史の「年間トレーニング計画」

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第7回 トレーニングと言えば上半身?2011年08月18日

1,上半身のトレーニングが主ではない理由。
2,どういったことが考えられるのか。
3,上半身でどのような注意をすればよいか。(立って・インナー・ぶれない体幹・下半身)

1,上半身のトレーニングが主ではない理由

連日、甲子園では熱戦が繰り広げられていますが、来年を見据え新チームでスタートされたと思いますが、時はあっという間に過ぎていきます。今から目標と計画を立てて練習に取り組んでいくとても大切なことです。トレーニングは特に目標・計画・確認がないと、ただトレーニングをしているだけでは何も変わりません。トレーニングで身体を作り、技術練習で出来なかった動きをトレーニングで確認し、練習をする。
だから、試合が多いこの時期もトレーニングを欠かさず行うようにすることも大切です。

さて、私がいますトレーニングルームにも高校球児が来てくれますが、初めにどんなトレーニングをしている?と聞くと大抵の球児は「やってません」か「ベンチプレスをたまにやるくらい」とか非常に上半身のトレーニングをしている解答が多いように感じます。

打つことも投げることも最終的には上半身からパワーをボールやバットに伝えていきます。しかし、そのパワーは下半身から生まれ、それを上半身から手先に伝えていくのです。

2,どういったことが考えられるのか

身体の中では、下半身の筋から伸ばす・縮むということを繰り返され、それが上半身に伝わり筋の伸ばす・縮むということを繰り返し、手先へ力を伝えていきます。(輪ゴムのイメージ)これは極端な言い方ですが、トレーニングの縮める・ストレッチは、伸ばすというイメージが分かりやすいかも知れません。トレーニングだけしかしていないと伸ばす部分が少ないのであまり力は出ません。投げる動作で考えると上半身前面が伸ばされ・後面が縮みパワーを貯めそこから放たれる。ベンチプレスをしすぎると肩が前に行き、猫背の姿勢になり、腕をより後ろまで引けません。だから胸の張りも少なくなり力も出にくいのです。

【胸を張る】

上半身がそういった状態だと下半身をどれだけうまく使えていてもパワーは伝わりません。

だから私は、皆さんがあまり進んでしない下半身や体幹のトレーニングから指導しています。
もちろん、上半身をトレーン二ングしないことではないですが、比率を下半身・体幹に置き上半身も行います。

3,上半身でどのような注意をすればいいのか。(立って・インナー・ぶれない体幹・下半身)

では、上半身のトレーニングで気をつけることとして以下のようなことが上げられます。

・上半身後ろ面のトレーニングの比重を多くする。
・肩のインナーマッスルなどの固定筋のトレーニングは欠かさない。
・両足を着いた状態で行う種目を行っている。
・動作中に身体がぶれないことに注意を払う。

このことに気をつけながら上半身のトレーニングを指導しています。

だからトレーニングは、以前にも力の発信源や軸の話で触れましたが、下半身体幹あっての上半身であるのです。上半身は付属品と考え、でんでん太鼓のようにみんなの動きに合わせて動いてくるものです。上半身のトレーニングに比重を置き、力みを作り固くなってしまってはパワーが伝わりません。

比重を考えトレーニングに取り組んでもらえたらと考えます。夏の練習に生かしていただければと思います。

(文=保田 貴史

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プロフィール

保田貴史(ベースボールトレーナー)
  • 生年月日:1982年生まれ
  • 大学まで野球をし専門学校で基礎を習得その後大学や治療院で勤務し技術を磨いたのち現在に至る。
  • プロの選手からアマチュアの選手を指導していること野球以外の指導もしていることや自分自身がレギュラー・控え選手、裏方にコーチをした経験値を生かしトレーニング指導にあたる。
  • 形にとらわれるのではなく「トレーニング=練習」になるように動作改善・身体改善に取り組んでいます。
    見た目だけでなく内容・意味そして心を大切にし日々驀進中トレーナーです。
  • 現在、株式会社ティーエスワールド所属 内海哲也投手のパーソナルトレーナーとして活躍。WBCにも帯同。
    他、高校硬式野球部や実業団ソフトボール、大学・企業アメフトチームのトレーニング指導にあたる。。
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