第6回 「日本一、心をもった日誌」 都立小山台高校 (2) 野球ノートに書いた甲子園に掲載中!2016年05月04日

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【目次】
[1] 日誌から成長していく選手たち
[2] 字は人の心をうつす
[3] 部員から始まった班日誌

 野球ノートに書いた甲子園シリーズの累計20万部突破を記念して、「野球ノートに書いた甲子園」第一弾に登場する“都立小山台”のお話を特別にWEBにて3回連載で公開中!前回は、都立小山台の練習環境や、野球日誌に取り組んだきっかけなどをお伝えしましたが、今回は、その続きとして、日誌から成長していく選手たちの様子や、班日誌の活用を紹介していきます。それでは、第1回からの続きをご覧ください。

日誌から成長していく選手たち

都立小山台の野球日誌

 以前、福嶋監督はいい日誌についてこう語っていた。
「いい日誌というのは個人のことより、チームのことが多めに書かれています。どうしたらチームが一つになるかとか、どうやったら日本一のいいチームになるかとか。そうなるために自分はどうすればいいかということが自然と書かれている日誌が、『日本一、心をもった日誌』ですね」

 また、当時の野球班顧問の田久保 裕之先生はこんなことを教えてくれた。
「不思議なんですよ。いい野球日誌を書く選手って、3年生になると必ず活躍するんです。秋や春はメンバーに入っていなくても、最後の夏が近づくといきなり打ち始める。なんででしょうかね、不思議ですよね」

 事実、今年(2013年)の夏は、初戦で活躍した9番金子 大志や捕手の松本 拓郎は、春の時点では補欠だった。2回戦の日体荏原高校戦で失制点のきっかけとなるスリーベースヒットを打った山本 楠も背番号は2桁だった。福嶋監督は言う。

「彼らは日誌から成長したんです」
実際に山本の日誌は、首脳陣が4月に「3年山本 楠君特集」というタイトルで4ページ分の日誌をプリントアウトして、部員たちに共有させるほどのレベルになっていた。そこには、山本がミーティングで感じた正直な気持ちとチームに対する鼓舞の言葉、民主主義として“考える義務”についての意見など、幅広い視点で思いが綴られていた。

 しかし、山本も1年生のときから、ここまで書けたわけではない。毎日、日誌を書き、他のメンバーの日誌を読むなかで、一歩ずつ日誌も成長してきた。それが、山本の心の成長へとつながり、結果として最後の夏の大会での大事な場面でのヒットとなったのだ。

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プロフィール

安田未由
編集長 安田 未由(Myu Yasuda)
  • ■ 編集部の媒体プロデュース統括として、企画などを取りまとめる。
  • ■ <書籍>主な寄稿・出版物
  • 野球ノートに書いた甲子園 シリーズ全5巻(2013年~2017年/KKベストセラーズ)
    ・スポーツ感動物語 アスリートの原点「遅咲きのヒーロー」(2016年/小学館)
    ・甲子園だけが高校野球ではない 1&2巻(2010年~/監修・岩崎夏海/廣済堂あかつき出版社)
    ・ただ栄冠のためでなく(2011年/共著/日刊スポーツ出版社)
    ・「高校野球は空の色」「高校野球が教えてくれたこと」など大学時代に3冊出版
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