目次

[1]愛工大名電が、準優勝経験校を相次いで下して夏の甲子園でベスト8進出
[2]夏の選手権大会で、全国で最初の継続試合適合となる
[1]誉のイヒネ・イツア選手が、ソフトバンクから同校初のドラフト1位指名を受ける

愛工大名電が、準優勝経験校を相次いで下して夏の甲子園でベスト8進出



有馬(愛工大名電)

 甲子園には出場を果たすけれども、なかなか夏の甲子園では勝ちきれないといわれ続けていた愛工大名電。しかし、この夏は、そんな周囲の声をうっちゃるかのようにしっかりと実績を残した。

 この夏の愛工大名電の甲子園での戦いぶりは、甲子園でも実績のある学校を相次いで下していったということでも評価された。

 初戦では3年前の全国準優勝校でもある北陸の雄・星稜(石川)に対して14対2と、接戦の予想に反しての大勝利だった。初回と2回に5点ずつ奪うなど打線が大爆発。注目のマーガード 真偉輝 キアン投手(3年)を完全攻略した。

 2回戦では、東北の有力校で2011年夏から3大会連続準優勝の実績がある八戸学院光星(青森)に対して、7回までに4点リードされていたのを一気に追いつき延長に持ち込んだ。そして、10回に無死二、三塁から美濃 十飛外野手(3年)が三遊間を破ってサヨナラ勝ちした。

 3回戦でも春の準優勝校でもある明豊(大分)に対して序盤からリード。有馬 伽久投手(3年)がそのリードをキープして6安打2失点に抑えて完投。こうして、工藤公康投手を擁した1981年以来(名古屋電気時代)、41年ぶりにベスト8に進出した。

 準々決勝では、結果的に大会制覇を果たす仙台育英(宮城)に、序盤からリードされて屈したものの、この夏の愛工大名電の8強進出は、いずれも近年、甲子園での決勝進出を果たしている学校を相手にしてきたものだけに、大いに価値があった。