世代トップの成績を誇る新人王



宮城 大弥(興南)

 宮城は宜野湾ポニー時代からU-15代表を経験。興南では1年夏からチームを甲子園に導いた。沖縄大会決勝戦で、13奪三振無四球での1失点完投勝利。対戦相手の美来工科は2季連続で九州大会出場し、打線も県内トップクラスの破壊力があった。その相手に圧倒した投球を見せた1年生左腕に一気に注目が集まった。

 2年夏も甲子園に出場し、3年春の九州大会では、26回を投げて41奪三振の快投を見せスカウトの評価を上げた。19年度の高校生No.1左腕と呼ばれ、オリックスへ入団。プロ入り後のパフォーマンスも傑出していた。

 高卒2年目の昨季は、沢村賞&MVPの山本 由伸投手(都城高出身)の18勝に次ぐ、リーグ2位の13勝、防御率2.51を記録した。日本シリーズ第2戦では、敗れはしたが先発して5回まで完全投球をみせた。奥川、佐々木朗両投手のスケールの大きさが注目されるなか、昨年の実績では宮城が一番。このまま好投を重ね、世代トップの数字を残すことが期待される。

成長度は異例中の異例



紅林 弘太郎(駿河総合)

 紅林はプロ入り後の急成長もあるが、高校時代から非凡なパフォーマンスを示していた。高校日本代表研修合宿でのロングティーや、強肩が光る遊撃守備などから、NPBスカウトが好むような素材というのはひしひしと伝わってきた。

 高校通算40本塁打も放ち、オリックスから2位指名。将来のレギュラー候補として入団したが、高卒2年目となった昨シーズンのパフォーマンスは解説者、ファンの予想を大きく超えるものだった。開幕戦で遊撃スタメンを果たし、球団史上初となる10代2ケタ本塁打を達成。さらの巨人・坂本 勇人内野手(光星学院出身)以来の高卒2年目遊撃手の日本シリーズ全試合スタメンを果たした。

 紅林の21年シーズンは決して良いスタートではなかった。開幕3連戦ではミスを連発。打てない日々もあり、苦しい時期もあったが、中嶋監督の辛抱強い起用が大きく実る形となった。毎年大型遊撃手が現れるが、紅林の成長度は、異例中の異例。野手ではレジェンド級の野手になりそうな紅林をピックアップした。

 プロでは3年続けて一流選手と呼ばれる。4人とも今年こそが真価を問われる。高いハードルを乗り越えて、レジェンドと呼ばれる選手になることを期待したい。

(文=河嶋 宗一


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