目次

[1]凄すぎる速球のスピードアップ
[2]世代トップの成績を誇る新人王


 1月10日は成人の日。今年の新成人は2001年4月2日〜2002年4月1日までに生まれた人が新成人となる。この世代では愛子さまをはじめ、芸能界でも期待の俳優、女優、アイドルたちがいて、華の世代とも呼ばれている。

 野球界では、華どころか「レジェンド世代」かもしれない。ロッテ・佐々木 朗希投手(大船渡出身)、ヤクルト・奥川 恭伸投手(星稜出身)、オリックス・宮城 大弥投手(興南出身)、同・紅林 弘太郎選手(駿河総合出身)の活躍は、すでにレジェンド級とも言える。

凄すぎる速球のスピードアップ


 佐々木朗は大船渡1年から注目を浴びた投手で、なんといっても速球のスピードアップが規格外だった。

・1年夏 147キロ
・2年夏 157キロ
・3年春 163キロ
・3年夏 160キロ

 163キロは高校日本代表の研修合宿で、スカウト持参のスピードガンで計測したものだ。高校野球ドットコムのスピードガンでは、3年夏の一関工戦で最速154キロ、62球中19球が150キロ超えと、圧倒的な球速をたたき出し、平均球速147.33キロだった。その後、高校日本代表に選ばれ、4球団競合の末、ロッテに入団した。1年目は1、2軍ともに登板はなかったが、2年目にデビュー。3勝2敗、防御率2.27の結果を残した。

 クライマックスシリーズ(CS)でも「開幕戦」の楽天相手に先発して10奪三振を達成する好投を見せた。シーズン中の成績も高卒2年目としては高水準だが、パ・リーグ史上最年少でCS開幕投手になったこと自体が、すでに佐々木朗の凄さを実感させてもいた。現在、多くの投手の球速は上がり、比例するように打者レベルも上がる中、打者を圧倒できる佐々木朗の22年の投球が楽しみだ。

凄すぎる奥川の快投伝説



奥川 恭伸(星稜)

 奥川は、中学時代から全国でも実績を残しており、16年の全国大会では優勝した。星稜高校2年のセンバツに甲子園初登場すると、そこから4季連続で甲子園に出場。高校時代の投球は「伝説級」でもある。

・2年秋 60.1回を投げてわずか5四死球 K/BB16.4
・3年センバツ 1回戦対履正社 17奪三振完封
・3年選手権 3回戦対智辯和歌山 14回23奪三振
・3年選手権 計41.1回 51奪三振 K/BB 7.28

 奥川投手の凄さを示すのが、K/BB(奪三振÷四球)。高校の場合で四死球数で換算したが、四球を出さず、三振が取れる。甲子園の快投を見ても、高校生投手が夢憧れるような快投をリアルに体現した投手だった。

 素質の高さはプロ入り2年目の昨シーズンに花開く。18試合で9勝4敗、投球回は105回で防御率3.26の好成績を残し、セ・リーグ新人特別賞を受賞した。中10日前後の先発ローテーションで投球回100イニング以上を達成しQS率は66.7%。故障防止でしっかりと準備させれば、最低6イニング以上を投げる若手投手がいる。首脳陣にとっても、ファンにとってもこれほどワクワクする要素はない。

 経験値を積ませられる上に、戦略も立てやすい。ヤクルトの後半戦の追い上げの要因にもなった。奥川の強みでもあるK/BBは9.10。105回を投げて、四球はわずか10個だった。CS初戦でも史上最年少完封勝利を挙げ、日本シリーズでも好投を見せた。

 投球内容は文句なしで、あとは中6日と間隔が縮まる中で、21年同様ハイクオリティーな投球を継続できれば、常に沢村賞を狙える投手になる予感がする。

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