目次

[1]集中力を高めるとは
[2]環境的な要因への対応


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 晴れの日だけではなく雨や曇りの日なども湿気が多く、ムシムシした日々が続きますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。甲子園を目指す地方大会が多くの地域で開催され、連日熱戦が繰り広げられていますね。選手の皆さんには自分の持っている力を存分に発揮して、悔いのない戦いをしてほしいと思っています。さて今回は暑さと集中力について考えてみたいと思います。

集中力を高めるとは


 普段グランドでの練習や試合の時(特にピンチの時)などに「集中しよう」と声をかけたり、かけられたりした経験があると思います。お互いにここを乗り切ろうと励ましている言葉でもありますが、集中力はどうやって高めるものなのでしょうか。集中力とは「さまざまな物事の中にあっても、一つのことに意識を集中させる能力のこと」のことを言います。野球のグランドで言われる集中力とは「目の前のボール、一つのプレーに意識を集中させること」と言えるでしょう。

集中力を妨げるさまざまな要因

 暑いところで長時間にわたってプレーをしていると、どんどん体力は消耗し、集中力もそがれていくことが想像できますが、集中力を妨げる要因はどこにあるのでしょうか。これは環境的な要因と個人的な要因にわけて考えることができます。

《環境的な要因》…天候、気温(高温)、湿度、強風など自然環境によるもの

《個人的な要因》…暑さによる体力低下、体調不良(熱中症の傾向など)、
         前日からの睡眠不足、栄養不足など体のコンディションに関するものや
         不安、ストレスなどメンタル面でのコンディションに関するもの

 集中力を妨げる要因はいくつか挙げられますが、こうした要因が大きく影響すればするほど、集中力は下がりやすく、プレーのミスや突発的なケガなどの一因となります。

 また集中力の欠如は不必要なケガを誘発しやすいことに加えて、体調不良などの自覚症状の訴えが遅れることも懸念されます。特に暑さが厳しい日は、プレーを続けているうちに熱中症などで倒れてしまうといったことも想定されるため、指導者は選手たちの状態を把握し、しっかりと観察することが求められます。集中力を妨げる要因を一つずつ解決していくことが、集中力を保つキーポイントになります。