第228回 トレーニングで技術力を上げるためには2019年08月31日

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【目次】
[1]「パワーをつける!」その前に
[2]代償運動を起こさないようにする


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 いよいよ9月となり新学期が始まります。新チームとなって始動し、秋の公式戦を迎えたチームも多いことと思います。学校が始まると練習時間も少なくなってしまうのですが、限られた時間で技術力アップを目指してがんばっていきましょう。さて今回は野球の技術力向上に欠かせないフィジカルトレーニングについて、これからどのようにアプローチすれば良いかをお話したいと思います。

「パワーをつける!」その前に



正しい姿勢を保持したトレーニングを心がけよう

 夏の甲子園大会をテレビなどで観戦した皆さんも多いことでしょう。出場している選手たちの体つきが大きかったり、鋭いスイングで打球を遠くにとばしたりしたシーンを見かけると、「やはり野球にはパワーが必要」と改めて思わせられたかもしれません。もちろん大きな力を発揮するためにはパワー(力×スピード)をつけることが大切であり、フィジカルトレーニングは野球の技術練習では強化しにくい部分を鍛えることに適しています。しかし一方で、ただやみくもに筋力トレーニングをすればいいというものでもなく、自分の体力要素に必要なものを理解して取り入れていく必要があります。何が必要なのかは選手個人個人によって違ってくるので、形態・体力測定などを行って現状の体力レベルを把握することから始めましょう。

●負荷の前にまず正しいフォームで
 体力測定を行うと自分の体力レベルが数値となってわかります。体重を支えられるだけの筋力を備えているか、体幹は安定しているかなどを確認してみましょう。その上でフィジカルトレーニングを行うようにします。自重でバランスを崩すことなく動くことができるか、負荷をかけたときに体の位置はどう変化しているかなど、他の選手にみてもらったり、スマホで動画などを撮影してもらったりして確認することもできるでしょう。特に背中が丸まった状態では力のロスが発生するだけではなく、腰椎に大きな負荷がかかってケガをしてしまうことがあります。フィジカルトレーニングでケガをしないよう、まずは正しい姿勢を保持することを心がけましょう。

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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