トーナメント表
近畿大会の勝ち上がり

 近畿大会準決勝はどちらも素晴らしいカードだが、まずは大阪桐蔭(大阪)vs近江(滋賀)。センバツ決勝以来のカードとなり、大盛り上がりを見せている。

 前回は18対1の大阪桐蔭の圧勝で終わったが、このときは近江の大エース・山田 陽翔投手(3年)が手負いの状態だった。22日の奈良大附戦では5.1回を投げて、6奪三振、70球と非常に良い内容でマウンドを降りており、万全の状態で大阪桐蔭戦を迎えることができそうだ。

 ここまでコールド勝ちも多い大阪桐蔭打線だが、本調子の山田ならば得点は難しいと考える。

 山田の投球パターンを整理すると、

・力の入れ加減ができて、ここぞという場面では、145キロ前後の速球でねじ伏せる
・130キロを超えるカットボール、ツーシーム、フォークの切れ味が抜群
・力押しの投球と交わす投球のどちらもできる

 このレベルを攻略できるチームはなかなかないといえる。

 打線は好打者・津田 基内野手(3年)で出塁し、つないで復調気味の4番山田で還すパターン。9番では好打者・小竹 雅斗外野手(2年)は猛打賞を記録しており、キーマンとなりそうだ。

 大阪桐蔭は自己最速の146キロをマークした川原 嗣貴投手(3年)の安定感は抜群。そしてセンバツ決勝戦で好投した左腕・前田 悠悟投手(2年)も控えている。どちらが先発しても試合を作ってくれそうだ。

 近畿大会初戦で本塁打を放った松尾 汐恩捕手(3年)の状態が上がっており、打撃技術の高さはチームトップクラスの好打者・谷口 勇人外野手(3年)、フォーム面で試行錯誤しながらも、初戦でマルチヒットを記録した海老根 優大外野手(3年)など役者が揃っている。

 好試合になるかは両投手の出来次第。名試合になることを期待したい。

(文=河嶋 宗一