今年のセンバツで圧倒的な大差で優勝した大阪桐蔭。この優勝に大阪桐蔭の特集が多く組まれているが、改めて大阪桐蔭について特集したい。

スーパー中学生が選ぶ大阪桐蔭 なぜ人気が続くのか?


 大阪桐蔭については「選手が集まりすぎる」との声が多い。確かに選手の経歴が凄いのは事実だ。今春ベンチ入りした選手の中で、代表歴があるのは以下の通り。

【硬式U-15代表】
海老根 優大(東都京葉ボーイズ)

【ボーイズ代表】
伊藤 櫂人(西濃ボーイズ)
松尾 汐恩(京田辺ボーイズ)
星子 天真 (熊本泗水ボーイズ)

【NOMOジャパン】
別所 孝亮(岐阜中濃ボーイズ)

 その他にも各地方で実績のある選手が多く、全国のエリート中学生が門を叩いている。大阪桐蔭は選手が希望して入れるチームではなく、大阪桐蔭側が入部選手を選ぶ。そのため年間20人程度が入部する。経歴が素晴らしい選手は多い。ただ大阪桐蔭だけが独占しているかといえば、違うと断言したい。

 また、全国クラスの名門校にも日本代表の経歴を持った選手が入部しており、この媒体でも多くの学校のドラフト候補を紹介しているように、人材は多くいる。

 

 大阪桐蔭は少数精鋭のシステムを取っているのも、強さやブランド力を維持している1つの要因といえる。例年、1学年20人程度。少数精鋭システムの利点は選手の進路のケアをしやすいことだろう。大阪桐蔭の卒業生を追っていくと、ほぼ全員が硬式野球継続。プロの世界や大学、社会人で第一線で活躍するレギュラーはもちろん、高校時代、ベンチ外だった選手が大学球界で活躍するケースが多い。これは大阪桐蔭の特徴だといえる。圧倒的な出口の強さが魅力的だ。

 なぜこのように控え選手が活躍できるかというと、個々の能力を伸ばす機会をしっかりと設けられている点が挙げられる。今では有名となったが、大阪桐蔭は秋季大会の公式戦を終えると、これまで出場がなかった控え選手の練習試合が多く組まれる。

 西谷監督は「生駒フェニックスリーグですね」と笑う。打者は50~60打席が与えられ、投手も複数イニングを投げ、多くの経験を積む。さらに冬場の練習は組織的な練習から離れ、個人のレベルアップに取り組む。実戦経験+冬の練習で多くの選手の能力が引き上げられ、秋と春でメンバーが入れ替わることが多い。ベンチ入りができなくても多くの選手が豊富な実戦経験で技量を伸ばすことができており、次のステージで活躍できる土台が出来上がっている。これは1学年20人程度の少数精鋭の運営だからこそできているといえる。