11月23日、明治神宮大会は、高校の部が準決勝、大学の部は準々決勝2試合が行われ、この日で全校登場となる。勤労感謝の日となるこの日は多くの観客で埋まる試合となりそうだ。

 大会前に高校の部、最注目選手として挙げた広陵(中国・広島)の真鍋 慧内野手、花巻東(東北・岩手)の高校通算48本塁打のスラッガー・佐々木 麟太郎内野手、九州国際大付(九州・福岡)の大型スラッガー・佐倉 侠史朗内野手、大阪桐蔭(近畿・大阪)の145キロ左腕・前田 悠伍投手と1年生BIG4が残る結果となった。

 今大会に入って急激に人気を高めている4人の選手たち。4人の魅力を改めてお伝えしたい。

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4人それぞれの魅力を徹底分析


 佐々木は大会初戦・國學院久我山(東京)戦の初打席、初スイングで見事に右中間へ本塁打を放った。さらに2本の犠牲フライを放ち、3打点。7000人の観客を沸かせた。そして準々決勝の高知(四国・高知)戦で、適時打を放ち、すでに4打点を挙げている。この大会まで怪我もあり不調が続いたが、しっかりと合わせてくるあたり、スター性も感じさせる。

 広陵の真鍋は、初戦で明秀学園日立(関東・茨城)の好投手・猪俣 駿太(2年)から3安打を記録した。189センチの大型スラッガーで、インパクトまで無駄がないスイングを見せていた。打撃の完成度は高く、OBの丸子 達也(早稲田大-JR東日本)を彷彿させる。

 守備を徹底的に鍛え込む広陵で揉まれていることもあってか、佐々木、佐倉と比べても格段に一塁守備が上手い。世代を代表するスラッガーの対決となる花巻東戦は注目だ。

 九州国際大付の佐倉は、初戦で適時打を放ったものの、タイミングが崩され、九州大会と比べると自分の間合いで打てていない。厳しいマークを受けながら、甘い球を逃さない技術が問われる。

 来春選抜出場はほぼ当確だが、甲子園を前にこういう経験ができているのは大きいだろう。好投手が揃う大阪桐蔭の投手陣相手に実力を発揮できるか。

 大阪桐蔭の前田は今年、神宮大会に出場している大学生左腕と比較しても群を抜いている。常時135キロ〜144キロの球速帯は他を突き抜けている。さらにコントロールもよく、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップを低めに集める。初戦では強打の敦賀気比(北信越・福井)打線を相手に、2番手で6回を投げて10奪三振と圧巻の投球を見せた。

 前田に関しては特に言うことがないぐらい、信頼されている。前田の負担を軽くするためにも2年生投手の奮闘が鍵となるだろう。

 明治神宮大会が行われている神宮球場のバックスクリーンには、試合と試合のインターバルで、歴代の好打者、好投手、名勝負の特集が映し出されている。数年後、あるいは10年後、こういう映像に入ってもおかしくない4人が、今大会準決勝で観客を沸かせるどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

(記事:河嶋 宗一