8月1日、第103回大阪大会の決勝戦は46年ぶりの決勝進出の興國と、3年ぶりの決勝進出が決まった大阪桐蔭との一戦になった。お互い準決勝では延長14回を戦っており、疲労状態が気になるところだ。

 まず興國は切れのあるストレートを投げる田坂 祐士、コントロールと度胸が強い大江 遼也の両左腕で逃げ切る。打線は、判断力の高い遊撃手・山田 直也、4番・池上 巧馬も対応力が高く、履正社戦でも安打を記録。小技もできて長打も打てる大型セカンド・中村 完爾と好打者が揃う。接戦の場面でも犠打をしっかりと決めて走者を送り、打線にリズムを生んでいる。守備も堅く、内外野ともに球際が強い。簡単に失点を与えない。

 そんな粘り強いチームになったのは、昨秋、準々決勝で5回コールド負けを喫し、そこから興國は基本を見直し、守備、バント、全力疾走など野球界における「当たり前」を徹底してきた。練習でも愚直に取り組み、その精度を挙げ、履正社を破るまでとなった。

 一方、大阪桐蔭もセンバツ初戦敗退から攻守を見つめ直し、近畿大会優勝。この大阪大会でも粘り強さを発揮し、強敵を破り、決勝まで勝ち進んできた。池田 陵真主将に言わせれば、まだ課題が多い分、伸びしろは大きいチームだという。選手の打力、走力、スローイング能力は世代トップクラス。今年は足が使える選手が多く、盗塁、エンドラン、浅い犠牲フライでも積極的にタッチアップするなど、攻撃が実にしぶとい。攻撃の幅が広いチームだ。

 投手陣はのべ6人がベンチ入りしているが、竹中 勇登松浦 慶斗が7回ずつ投げており、疲労状態が気になるが、総力戦で勝負することだろう。

 興國としてはシーソーゲームに持ち込み、後半勝負。大阪桐蔭は、序盤から勝負をかけて、先制ができた場合、中押し、ダメ押しもできる試合展開に持ち込みたいところ。ゲームプランが崩れた場合は驚異的な粘り強さを発揮し、なんとしても大阪の頂点に立ちたい。

 ぜひベストゲームになることを期待したい。

(文=河嶋 宗一