第1010回 夏季愛知県大会展望 抜けて強い中京大中京に対して至学館、享栄、愛工大名電などがどこまで抵抗するか2020年06月25日

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【目次】
[1]私学4強がそれぞれ別々のヤマに
[2]昨夏に甲子園初出場を果たした誉と愛知啓成が対戦

昨夏に甲子園初出場を果たした誉と愛知啓成が対戦



岡崎工の好左腕・柵木和陽

 尾張地区では、初戦で昨夏に初出場を果たしたと実力校の愛知啓成という好カードが決まった。この勝者がベスト8まで勝ち上がりそうだが、4回戦では愛知黎明が待ち受けることになるか。その勝者に誠信が挑むことになりそうだ。

 東三河ブロックは1校だが、昨秋県3位で東海大会にも進出した豊川とベスト4の豊橋中央が4回戦で当たりそうだが、この勝者が昨夏の県準優勝校桜丘と当る可能性が高い。ここへ、初戦で豊橋中央と当たる進学校の時習館豊橋商、伝統校の成章国府あたりの公立勢がどこまで食い下がれるかだ。初戦の組み合わせとしては豊橋西小坂井成章蒲郡なども面白そうだ。

 2校の枠がある西三河ブロックは混戦だ。初戦の顔合わせとしても西尾東西尾岡崎工岡崎学園刈谷北豊田大谷豊田西科技高豊田など好カードが多い。力としては一昨年の東愛知代表校の愛知産大三河がややリードかと思われるが、昨秋の県選抜代表メンバーにも選出された好左腕投手・柵木 和陽君のいる岡崎工や毎年夏にチーム力を上げてくる西尾東などが4回戦までに当たる。昨秋の全三河大会でベスト4に食い込んだ安城もこのゾーンにいる。自粛期間中にも選手たちの意識を維持させ続けることに余念のなかった豊野の戦いぶりも楽しみだ。3回戦で刈谷と当れば面白い。

 昨夏のベスト8に残った安城東も今年の夏の戦いがどうなるか注目したい。このゾーンは杜若豊田西豊田大谷などもいるがまったく混戦。どこがベスト8に残っても不思議ではない。

 ベスト8以降は再抽選ということになるが、総合力としては中京大中京が抜けていることは否めない。エース高橋 宏斗君と心境著しい左腕の松島 元希君の両輪は安定している。打線も印出 太一君と中山 礼都君、西村 友哉君ら確実性の高い打線で層は圧倒的に厚い。

 対抗馬として挙げられるとしたら至学館で、5回戦の相手と予想されるのが昨秋の準優勝校愛工大名電との戦いで真価が問われる。さらには、チーム力としては享栄豊川あたりが続いていきそうだ。新体制となった東邦の戦いぶりも見逃せない。それらに、西三河ブロックからの2校がどう挑んでいくのかということになるだろう。

(文=手束 仁

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愛工大名電 【高校別データ】
享栄 【高校別データ】
至学館 【高校別データ】
中京大中京 【高校別データ】

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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