目次

[1]奈良県3位からの「反撃」
[2]フォーム大改造が成功


 全国屈指の名門として名高い天理(奈良)。昨秋の近畿大会でも4強入りを果たし、3年連続のセンバツ出場をほぼ手中に収めた。25年ぶりのセンバツ頂点への挑戦。今回はチームの昨年秋の大会を振り返る。

あわせて読みたい
天理 中村監督による新エース改造指令が奏功【前編】
3年連続センバツへ 今年の天理の注目選手は?【後編】
「甲子園であの紫を」天理に憧れU-12で現エースと共に進学決めた主将・戸井零士【前編】
楽天・浅村を目標に、主将としてセンバツV目指す、戸井零士(天理)【後編】
天理 ドラフト1位・達の後継者は188センチのサイド右腕・南澤佑音【前編】
フォーム改造で別人になった天理の長身右腕・南澤佑音 ドラ1・達から借りた「ひみつ道具」で自信復活【後編】

奈良県3位からの「反撃」


 日本ハムからドラフト1位指名された達 孝太投手(3年)が抜けて始まった新チームだが、南澤 佑音投手(2年)が新エースとして台頭。打線も甲子園経験者の戸井 零士内野手(2年)と内藤 大翔内野手(2年)を中心に活発だ。

 昨年はセンバツで4強入りを果たすも、夏は奈良大会準決勝で敗退。新チームの主将は1、2年生の投票で決められることになっており、今年のチームは戸井が自身の票も含めて満票を獲得した。

 副主将は投手、捕手を含めた内野手、外野手から主将がそれぞれ1人ずつ選ぶことになっており、戸井は南澤、藤森 康淳内野手(2年)、大城 志琉外野手(2年)を指名。彼らを中心に新チームがスタートした。

 センバツに出場した過去2年と比べて、「力は一番ないですけど、まとまりは同じくらいあると思います」と中村 良二監督は話す。そのまとまりを生み出しているのが、ほかでもなく主将の戸井だ。「自分の背中を見せながらやれるタイプのキャプテン」と指揮官が評する戸井は、下林 源太内野手(現・天理大)、内山 陽斗外野手(3年=法政大進学予定)といった過去2年の主将と同じように背中で引っ張れる存在。近年の好成績は主将の力によるところもかなり大きいようだ。

 しかし、秋の奈良大会は苦戦を強いられる。準決勝の高田商戦で南澤が打ち込まれ、9対13で敗戦。3位決定戦で奈良北に7対3で勝利してどうにか近畿大会の切符を掴んだが、課題の残る結果となった。

 県大会3位から近畿大会を勝ち上がったのは2年前と同じ。高校生は短期間で大きく成長するが、中でも一気に飛躍を遂げたのが南澤だ。元々はスリークォーターで投げていたが、達への憧れもあり、高校に入ってからはオーバースローに転向していた。しかし、球に強さがなく、変化球のストライク率も悪かった。それを露呈する試合となったのが、敗れた高田商戦だったのだ。

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。