目次

[1]食トレから筋トレへの方針転換
[2]集大成、そして最後の夏へ

 6月30日より開幕した千葉大会。全国屈指の激戦区の1つとして数えられ、熾烈極める地区であることから、多くの高校野球ファンのなかでは「戦国千葉」との異名すら付けられている。特に今年に限って言えば、関東王者・専大松戸の2季連続甲子園出場なるかが注目されている。

 そんな専大松戸への挑戦権を得るべく、7月1日に市立銚子との初戦を迎えるのが西武台千葉だ。毎年、ポテンシャルの高い選手を育てる印象が強い西武台千葉。ただ秋は県大会で市立船橋、春も県大会出場は果たしたが富里の前に敗れ、思うような戦績は残せていなかった。


食トレから筋トレへの方針転換


 指揮官を務める皆川 浩一監督は「秋は投手陣がプレッシャーを感じてしまい、四球でランナーをためたところで、長打から失点を許してしまいました」と反省。しかし、夏休み期間中、1日の練習時間を2時間に制限。合宿も中止にするなど、公立校とあまり変わりない条件下で、経験者がほとんどいない新チームを県大会まで導いた。そのあたりは30年近く監督をしている手腕を発揮したといっていいのではないだろうか。そんな皆川監督が手掛ける選手指導は、食事に力を入れていることで知られていた。

 以前より交友があった大藤 敏行監督が、当時指揮を執っていた中京大中京の選手たちのがっちりとした体格を見たことから皆川監督も身体づくりへの意識が芽生えた。その徹底ぶりは、栄養管理士による指導を入れるほどだ。

 というのも、関東地区の強豪校も指導する栄養管理士がOBにいることを知り、皆川監督はその人による指導をお願いしてきた。定期的に食事の内容にチェックや面談。さらに筋肉量なども測定するほど事細かにチェックして、選手たちの身体づくりに力を入れてきた。

 「食事で結果を残してもプレーに繋がらない選手がどうしてもいて、そこに矛盾を感じて悩んでいたんです。何とか説得力を持たせたいと思って、筋肉量を計測するようにしました。そうしたら、食事の成果がプレーに繋がり始めました。
 また食事をしっかりとれば、ケガや体調不良になりにくいし回復も早いんです。それで入学してきたばかりの1年生やその親御さんも理解して、食事に対して力を入れてもらっています」

 こうして10年近く食トレの強化を継続してきたが、次第に球児たちの意識も変わってきた。「入学してくる段階で既にプロテインを摂取する選手が増えてきました」と、食事に対して意識の高い選手が増えてきたのだ。それに気づいた皆川監督は、選手たちに強制的に食事をとらせるのではなく、自主的に取り組むように3年前から方針を転換。代わりに皆川監督が目を付けたのが、筋力トレーニングだった。

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