第623回 強豪との対戦で深めた自信、名門復活を懸けて京都外大西(京都)は夏に向かう【前編】2019年05月26日

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【目次】

[1]「まっさらな状態」からスタートした新チーム
[2]手応えを感じるも課題が見えてきた冬と春

 2005年夏に甲子園で準優勝に輝くなど、名門校として名高い京都外大西。しかし、近年は新鋭校の台頭で苦戦を強いられている。そんな中で昨秋は4強に進出し、復活への足掛かりを掴んだ。「打線は京都一」と上羽功晃監督が自負する強力打線で9年ぶりの甲子園出場を目指す。

「まっさらな状態」からスタートした新チーム



ダッシュを行う京都外大西の選手たち

 京都外大西のグラウンドは学校から約12㎞離れた高台にあり、選手たちは授業を終えた後にスクールバスで移動する。この日は車で取材に向かったが、グラウンドまで残り3㎞になると箱根駅伝の山登りを思い起こさせるかのような急勾配が待ち受ける。その坂を車で走っていると、目の前にランニングをしている野球部員の姿が見えてきた。時期によって走る距離は違うが、途中でバスを降りて、走ってグラウンドに向かうのがアップ代わりになっているのだという。

 京都外大西といえば長年の高校野球ファンにとってはお馴染みの存在だ。京都西時代の1984年春に甲子園初出場を果たすと、その後もコンスタントに甲子園に顔を出すようになった。三原新二郎前監督(現・広島文化学園大監督)の最後の采配となった2005年夏には初めて甲子園決勝に進出。三原前監督から上羽監督にバトンタッチしてからも3度甲子園に出場しているが、2010年夏を最後に聖地から遠ざかっている。

 昨夏は3回戦で花園に8対9で敗戦。試合に出場していたのが下手投げ投手の田辺啓太(3年)と1年生ながら6番を打っていた山下 航汰(2年)だけだったこともあり、「とにかくまっさらな状態」(上羽監督)というところから新チームがスタートした。



京都外大西の上羽功晃監督

 秋に向けて練習試合を重ねていく中で「ヒットはそこそこ打たれるんですけど、四球で崩れることがなかった」と上羽監督は投手陣に手応えを感じていた。上羽監督の次男で粘り強い投球が身上の上羽 哲平(3年)が先発して田辺がリリーフするのが必勝パターン。「その継投の方が落ち着きはある」と自分たちの戦いが確立されてきた。

 一次戦は京都国際に代表決定戦で敗れるも、敗者復活代表決定戦に勝利して何とか突破。二次戦の初戦では京都文教を相手に序盤から有利に試合を進めて8対1の8回コールドで勝利した。

 準々決勝では好投手の遠藤 慎也(3年)を擁する京都翔英と対戦。京都屈指の本格派右腕に対して「速い真っすぐに振り負けない」という対策を立てて挑んだ。2回表に先制点を許したが、その裏にストレートの狙い打ちに成功して逆転。2回に奪った3点を守り切って、3対2で勝利した。

 チームとしても2011年春以来の4強に進出し、近畿大会出場に王手をかけた。しかし、準々決勝から準決勝までの1週間で「京都で一番良いピッチャーに勝ったぞと少し浮足立ちましたね」と上羽監督は振り返る。準決勝の福知山成美戦はミスが出て5対9で敗れると、近畿大会出場をかけた龍谷大平安戦では2対14の5回コールドという大敗。上羽監督は「経験のなさを露出したなということを凄く感じましたね。久しぶりに上に上がって自分のプレーを見失ったのを感じました」と反省点を述べる。

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